3月28日:まずはロケハンから

東京・靖国神社の標本木が満開を迎えたと報じられた3月28日。「いよいよ春本番!」という高揚感に突き動かされ、私は江東区の猿江恩賜公園大横川へロケハンに向かいました。

都内の名所が満開に沸く中、このエリアの桜はまだこれからという感じ。綺麗に花開いている木もありましたが、全体としては開花の中にまだ蕾があって、これから訪れる「最高の瞬間」を静かに待っているかのようでした。

2026年3月28日、満開前の猿江恩賜公園。まだ蕾が目立つ桜の枝越しに、鮮やかな緑の屋根の時計台が立つロケハンの風景。

2026年3月28日、猿江橋から眺める満開前の大横川。まだ蕾が目立つ桜並木の先に、青空へそびえ立つ東京スカイツリー。

実は今回、猿江恩賜公園はお花見で訪れたことがありましたが、大横川の桜並木を歩くのは初めてでした。

ここで改めて感じたのは、「初めての場所こそ、ロケハンが不可欠である」ということです。

  • 光の入り方と影の影響: 周囲に高い建物はないか、どの時間帯に桜に光が回るのか。
  • 構図のシミュレーション: どの角度からならスカイツリーが一番美しく桜とコラボできるか。
  • 現地の状況と距離感: どの橋から撮影するのがベストポジションか。

これらを事前に「自分の目」で確認しておくことで、本番の撮影では迷いなくシャッターを切ることができます。
実際、ロケハンの時に大横川の橋から桜とスカイツリーがどのように見えるかを猿江橋以外でも目で確認しました。
この写真は、大横川の三石橋から撮影した写真です。ここでは、建物でスカイツリーが隠れてしまう部分がありました。

大横川の三石橋(みついしばし)から望む、満開前の桜並木と東京スカイツリー。ロケハンの検証。ここでは右手のマンション群にツリーの胴体が隠れてしまう。

この日はiPhoneでの記録でしたが、時計台と桜、そして桜とスカイツリーを目の当たりにし、満開になったら、一眼レフで撮影しようと心に決めました。

しかし、ロケハンで全てを把握したつもりでも、本番には「予期せぬ伏兵」が待っているものです。

実は、撮影に向かった4月3日は平日。ロケハンの休日には影も形もなかったクレーン車が、工事のために現場に鎮座していたのです。

降り続く雨と、4月3日への予報

その後、東京はあいにくの雨続き。 せっかく咲き始めた桜が散ってしまわないか、雨に打たれる花びらを案じる日々が続きました。

しかし、天気予報が指し示したのは「4月3日は晴天」の文字。 私はNIKON D3100を引っ張り出し、期待と少しの不安を抱えながら、再びロケハンをしたあの場所へと向かいました。

4月3日:光り輝く満開の桜

公園に到着した瞬間、目の前に広がっていたのは、雨を耐え抜き、見事に命を爆発させた「完璧な満開」の景色でした。

空はどこまでも青く澄み切っていて、一眼レフならではの描写力が、桜の瑞々しい質感を余すことなく捉えてくれました。

2026年4月3日、満開の猿江恩賜公園。青空の下、鮮やかな緑の屋根の時計台を囲むように咲き誇るソメイヨシノ。手前に桜の枝を配した奥行きのある写真。

2026年4月3日の猿江恩賜公園。青空の下、中央の時計台とその左奥にそびえる東京スカイツリー。左右から満開の桜が包み込むような絶景のコラボレーション。

2026年4月3日の猿江恩賜公園。画面いっぱいに咲き誇る満開の桜の向こうに、青空にそびえる東京スカイツリー。

時計台の鮮やかな緑、桜の淡いピンク、そして背景にすっと思い切った立ち姿を見せる東京スカイツリー。各々の風景を撮影した瞬間、ファインダー越しに撮影しに来て良かったと確信しました。

猿江橋での誤算と、執念のリカバリー

続いて、公園から少し歩いて大横川に架かる猿江橋へと移動します。

ここで、ロケハン時にはなかった「予期せぬ伏兵」が現れます。平日の工事が行われており、青空の中にクレーンのアームが入る風景になってしまいました。

2026年3月28日、猿江橋から眺める満開前の大横川。まだ蕾が目立つ桜並木の先に、青空へそびえ立つ東京スカイツリー。
2026年3月28日撮影(iPhone)

「せっかくの満開を、完璧な形で記録したい」 その一心で、私は猿江橋での撮影を切り上げ、場所を移動することにしました。向かったのは、少し南にある大横川と小名木川が交差するエリアです。

2026年4月3日、大横川と小名木川の交差地点。クレーンを避けて辿り着いた絶景スポットから、満開の桜並木とスカイツリーの全景を撮影。
2026年4月3日撮影(Nikon D3100)

結果として、この判断が功を奏しました。 場所を変えることでクレーンを回避できただけでなく、桜の広がりが生まれ、スカイツリーが真ん中にくるような構図になりました。

「思い通りの条件が揃わなくても、足を使って別の正解を探す」 一眼レフを抱えて構図を考えてみる面白さもあります。

まとめ

自分の足でロケハンし、最高のタイミングを待つ。 その結果出会えたこの景色は、私にとって忘れられない桜の風景になりました。

晴天の中、桜を撮影した次の日は雨が降ってしまい、「花散らしの雨」にならないかと心配しています。
あの満開の光景を一眼レフで記録できたことに感謝しつつ、機会があれば、今年中に桜をもう一度、撮影したいと思っています。

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