はじめに
2025年4月16日(水)
東京から新幹線で秋田駅へ。桜の開花状況はまだ“咲き始め”といったところでしたが、春を感じながら、桜を巡る2日となりました。

秋田駅に到着
午後2時過ぎ、秋田駅に到着。ホームに降り立つと、空は曇りながらも徐々に明るさを取り戻しているような天気でした。これから始まる桜散歩に胸が高鳴ります。

太平川の桜並木へ
秋田駅から徒歩25分。太平川の桜並木を訪れてみると、目に飛び込んできたのは工事中の風景。
令和5年7月の豪雨による被害で、治水対策のため約150本の桜が伐採されたとのこと。現地には数本の桜が残っており、つぼみをつけて春を迎えていました。


かつて満開の桜で彩られた川沿いの風景は、姿を変えつつあります。
それでも、いつかまたこの場所に春が戻ることを願い、記録に残しました。
秋田市内の街中にて、咲き始めの桜
駅から太平川までの道や市内の通り沿いには、場所によって3〜5分咲きの桜が見られました。満開とはいかないまでも、枝いっぱいに花を咲かせた木々を見つけると、春が少しずつ歩み寄ってきていることを実感します。

千秋公園へ
夕方5時頃に到着した千秋公園。
園内ではソメイヨシノ、枝垂桜、八重桜など約650本が植えられており、「日本さくら名所100選」にも選ばれている名所です。この時期は桜まつりも開催されており、二の丸跡の広場では出店や人々の賑わいも。
この日はまだつぼみが多く、咲き始めの桜が少しずつ彩りを添えている状況。


久保田城 表門(一の門)の周りにも桜の木があり、桜が満開であったら、風情がある景色だろうと思い、シャッターを切りました。

御鷹屋番所跡のそばでは、離れて眺めるとふわっとした花の雰囲気が美しく映りました。

夕方の光に照らされた久保田城 御隅櫓と咲きかけの桜の木のコントラストもまた風情がありました。

由利本荘方面へ
2025年4月17日(木)
秋田市内の桜が咲き始めだった4月中旬。
もっと春を感じたいという思いで、羽越本線に乗り、由利本荘市・西目エリアへ向かいました。
その先で待っていたのは、まさに「春爛漫」な風景でした。

JR羽越本線で西目駅へ
秋田駅から酒田行きの羽越本線に乗り込み、一路西目駅へ。
車窓には徐々に色づいた桜の景色が広がり、春を追いかける旅の実感が湧いてきます。

西目駅に到着
午前10時過ぎに西目駅に到着すると、ホームのすぐそばに見える桜並木が迎えてくれました。

北口側には満開の桜が並び、小さな町の無人駅に春が染み渡っているような風景です。

西目駅からハーブ通りへ
西目駅南口からは、地域を走るコミュニティバス(乗用車タイプ)に乗車。
運転手さんに行き先を告げるとハーブ通り近くまで運んでくれます(片道200円)。

ハーブ通りの桜並木
ハーブワールドAKITA前の通り、通称「ハーブ通り」に到着。約20分ぐらいでした。
道の両側にずらりと咲く満開の桜がまるでトンネルのようでした。
地元の人々や観光客も多く訪れており、穏やかな春の空気が流れていました。人がいない時になんとか撮影。


少し歩くと、菜の花畑が広がる風景も。
ピンクの桜と黄色の菜の花の共演は、春を凝縮したような鮮やかな彩りでした。


満開の桜に包まれた道を歩き、風に揺れる菜の花を眺めて、思わず深呼吸したくなるくらいでした。
「この景色に出会うために旅をしているんだな」と思わせてくれる瞬間でした。

Instagramのリール動画もあわせてどうぞ
ハーブ通りの桜スナップ動画 ▶︎ こちら
西目駅から羽後本荘駅へ
コミュニティバスの本数が少なかったので、徒歩でハーブ通りから西目駅まで約30分かけて戻りました。
午後1時25分発の列車で羽後本荘駅へ。
駅構内で目に飛び込んできたのは、「ようこそ!ごてんまりの里 由利本荘市へ」という歓迎の装飾。
あとで調べたところ、「本荘ごてんまり」は手まりを起源とする伝統工芸品で、刺繍を施した彩り豊かな球体が特徴だそうです。
▶ 参考:本荘ごてんまり紹介(JR東日本秋田支社)


本荘公園へ
羽後本荘駅から本荘公園までは徒歩15分。
本荘公園の入り口には立派な大手門が構えられ、曇り空の下にも関わらず、多くの人が訪れていました。

この日は本荘さくらまつりが開催されていて、出店もあり、にぎわいの中に春の気配が漂います。
空模様は次第に雨に変わりましたが、園内をぐるりと一周しました。

坂を上って、桜と町並みの展望
本荘公園の魅力は、登り坂を進むと見えてくる、町を一望できる展望台。
桜越しに広がる由利本荘の街並みは、どこか郷愁を誘うような優しい風景でした。
雨がぱらつく中でも、しっとりとした桜の色と空気感が、春の終わりのような雰囲気を漂わせていました。


おわりに|“春を追いかける旅”の記録
秋田市内から始まり、太平川の工事中の風景、咲き始めの千秋公園。
そして満開の西目〜ハーブ通り、本荘公園から眺める桜まで。
今回は「開花を待ちきれず追いかけた桜旅」そのものでした。
満開の風景だけでなく、咲き始め、変化の途中にある桜の姿を記録できたのは、とても意義のある時間だったと感じます。
※掲載写真についてはこちらをご覧ください。