はじめに

Canvaは誰でも手軽にデザインが作れる便利なツールです。商用利用も可能なため、ブログのアイキャッチ画像やチラシ、SNSバナーなど、多くの場面で活用されています。
しかし、「Canvaの素材を使っていれば全部OK」というわけではありません。特にストックフォトへの投稿やロゴ利用には注意が必要です。
この記事では、Canvaのライセンスルールを整理しながら、どこまで商用OKで、どこからがNGなのかを初心者向けにわかりやすく解説します。

Canvaのサイトはこちら ➡ https://www.canva.com/

Canvaのライセンスの基本

Canvaの素材には「無料素材」と「Pro素材(有料プランで利用可能)」があります。どちらも商用利用可能とされていますが、いくつかの禁止事項が存在します。

Canvaの素材を使って商用利用できる代表例

  • ブログやSNSに掲載する画像
  • 名刺、プレゼン資料、チラシなどの印刷物(※再販しない範囲)
  • YouTubeのサムネイルや背景画像
  • Webサイトのデザイン素材として使用(Canvaで制作した画像)

Canvaが禁止している利用例(商用であってもNG)

  • Canvaの素材をそのまま再配布・販売すること
    例:テンプレートをそのままJPEGにして販売、無加工で配布
  • Canva素材そのものを「主役」にした商品化
    例:CanvaのイラストだけをTシャツにして販売、スタンプにして販売
  • Canvaの素材を含んだ画像をストックフォトに投稿すること
    ストックサイトでは「オリジナル性」が重視され、Canva素材の使用は違反になる場合が多いです
  • CanvaのPro素材をロゴの一部として使うこと
    Pro素材をロゴ化して登録・商標出願するのは不可(Canva利用規約で明示)

参考:Canva公式ライセンス(日本語訳付き)

Canva公式のライセンス説明ページのスクリーンショット

【用途別】Canva素材の商用利用OK/NG一覧

使用目的利用OK?備考
ブログ記事の挿絵画像OKCanva上での編集・アレンジ推奨
アイキャッチ画像OK他ユーザーと被る可能性あり
チラシ・名刺OK再販を目的としない個人・商用利用はOK
ストックフォト投稿NGCanva素材を含むものは投稿不可
ロゴ制作・商標登録NG独自に作ったもの以外は不可

テンプレートを読み込んで紅葉の画像と文字を入力して、チラシを作成

Canva素材をストックフォトに使えない理由

ストックフォトサービスでは、投稿される画像に「完全なオリジナリティ」が求められます。
Canvaのテンプレートや素材は多くのユーザーが利用しているため、以下のような理由で禁止されている場合が多いです。

  • 誰でも同じデザインが作れてしまう → オリジナリティがない
  • Canvaの素材自体に著作権がある → 再配布と見なされる可能性
  • 規約違反でアカウント停止やペナルティの対象になるリスクあり

Adobe StockやPIXTAなど多くのストックサイトでは、Canvaのテンプレート・素材の使用を禁止しています。使いたい場合は、自分で撮影・作成した素材だけで構成する必要があります。

Canva素材を使う際の安全な活用法

では、Canvaを使うときにどのようにすれば安全なのでしょうか?

安全な活用法の例

  • 自分の写真やイラストをベースにして、Canvaで装飾・レイアウトする
  • 素材を参考にしながら、自分で図形やパーツを組み合わせて新たにデザインする
  • 完成した画像はストックフォトには投稿せず、ブログやSNSなどの「見せる用途」に使う

自分の風景写真にタイトル文字を乗せる

まとめ

Canvaは便利で商用利用OKなツールですが、「全て自由に使える」わけではないことを理解することが大切です。
ブログやSNSでは効果的に使えますが、ストックフォトやロゴへの使用には制限があります。
正しいルールの中で、Canvaの魅力を最大限に活かしていきましょう!