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この記事はこんな人におすすめです

  • ストックフォトで「観光地の写真」がなぜ売れないか疑問に思っている方
  • Adobe Stockでの販売実績を伸ばすヒントを探している方
  • 自分の撮影スタイルを振り返りたいと考えている写真初心者

はじめに|観光地の写真なのに、なぜ売れない?

白壁の町並み、石畳の道、柳の揺れる川沿いの風景──
岡山県倉敷市の「倉敷美観地区」は、歴史と情緒あふれる観光地として知られ、国内外から多くの人が訪れる人気の撮影スポットです。

私もその魅力に惹かれて2022年12月に現地を訪れ、ストックフォト用に街並みの写真を複数撮影しました。しかし、実際にAdobe Stockで売れたのは1枚だけ。PIXTAではダウンロードゼロという厳しい結果に。

「観光地=売れる素材」という期待が外れた理由はどこにあったのか?
売れなかった写真の傾向と売れた写真との違いを分析することで、ストックフォトにおける“観光地撮影の落とし穴”が見えてきます。

撮影したのは“裏道”ばかりだった

人混みを避けようと、私が選んだのは裏通りや人が写らない路地。
美観地区の「静けさ」や「風情」を狙ったつもりでしたが、それが裏目に出たようです。

掲載しているのはそのとき撮影した1枚。構図としてはまとまりがありますが、観光地らしさが伝わらず、用途が限定されてしまったのかもしれません。

倉敷美観地区の裏通りにある白壁と黒塀の街並み。人通りの少ない静かな路地が奥へと続いている風景

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「観光地らしさ」を伝える構図を意識する

  • ランドマーク、名所、特徴的な風景を逃さない
  • 人がいても気にしすぎない(後で加工も可)
  • 検索に強い要素を意識する(Googleマップやストックサイト内で使われる写真を想定)

つまり、自己満足の「良い雰囲気」写真では通用しなかったのです。

売れた写真は「高台からの俯瞰構図」だった

倉敷の俯瞰写真が売れた理由とは?

一方、Adobe Stockで14枚売れた写真は、高台から撮影した倉敷の俯瞰風景。
具体的には、倉敷美観地区を見下ろす位置から、街並みの全体像をとらえた写真です。

同じ地域の写真でも、構図や視点を変えることで結果は大きく変わることがわかりました。

倉敷市の高台から見下ろした市街地の俯瞰風景。美観地区の街並みとレンガ造りの建物、遠方に広がるビル群と山並みが写る

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比較して気づいたポイント

倉敷の「裏道写真」 vs 「高台からの俯瞰写真」

一方で、同じ「地方都市」でも倉敷で撮影した俯瞰写真は、Adobe Stockで複数回ダウンロードされています。どこが違うのか、比較して気づいたポイントは以下のとおりです。

  • 視界の広がり
    裏道 → 狭い路地で閉鎖感がある
    俯瞰 → 市街地や青空が広がって見える
  • ランドマークの有無
    裏道 → 倉敷らしさが伝わらない
    俯瞰 → 倉敷美観地区の建物(倉敷館 観光案内所)などが特徴的に映る
  • 用途の広さ
    裏道 → 雰囲気はあるが使い所が限られる
    俯瞰 → 汎用性が高く、観光案内・パンフレット・Webサイトに使いやすい

撮影時の工夫がカギだった

ストックフォトで売れるためには、被写体だけでなく「使いやすさ」も重要な要素です。

売れた倉敷の俯瞰写真では、Googleマップで「展望」「高台」といったキーワードを使ってロケハンし、現地では「どこをどう撮れば使われやすいか」を意識して構図を決めました。

一方、裏道写真を撮影したときは、観光客の多さに気圧されて現地の雰囲気に流され、目的があいまいになっていたのも反省点です。

まとめ|改善ポイントと学び

観光地での撮影には、以下のような視点が重要です:

  • 「象徴的な景観」や「引きの構図」で誰が見てもわかる画角を意識する
  • 人の多い場所は避けずに、時間帯や構図を工夫して撮る勇気を持つ
  • 商用利用されることを前提に、空白や余白のある構図を選ぶ
  • 裏道や静かな風景は、シリーズ内の一部として添えると効果的

裏道は「通好み」ではありますが、売れる写真は「誰が見ても使いやすい」が前提であることを今回痛感しました。感しました。

撮影旅行の際は、倉敷市内に宿泊して、ゆっくり楽しむのもおすすめです。

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倉敷美観地区へのアクセス情報

  • 所在地:岡山県倉敷市中央一丁目〜本町周辺
  • アクセス方法(公共交通機関の場合)
    最寄駅:JR「倉敷駅」(南口から徒歩約15分)
  • 新幹線利用時
    新幹線「新倉敷駅」で下車 → JR山陽本線に乗り換え(約9分)→「倉敷駅」へ
  • 空港からのアクセス
    岡山桃太郎空港からリムジンバスで約35分 → 「倉敷駅前」下車 → 徒歩約15分
  • 車の場合
    山陽自動車道倉敷ICまたは、瀬戸中央自動車道早島ICから約20分
    倉敷市営駐車場を利用(※休日は混雑に注意)
  • 備考
    撮影を目的とする場合は、朝早い時間帯が比較的人が少なくおすすめです。

※美観地区内は道路が狭く、歩行者も多いため、徒歩での散策がおすすめです。倉敷川沿いの道路は時間帯により車両進入禁止となるため、訪問の際はご注意ください。

引用:倉敷観光WEB「観光マップ」ページ
https://www.kurashiki-tabi.jp/access-to-kurashiki/tourist-map/

倉敷美観地区の詳しい見どころやアクセスについては、岡山観光WEBの公式紹介ページでも確認できます。
倉敷美観地区|岡山観光WEB

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※掲載写真についてはこちらをご覧ください。