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この記事はこんな人におすすめです

  • Lightroomで「空の置き換え」ができるのか知りたい方
  • Photoshopとの違いを初心者向けに理解したい方
  • Lightroomで空を青くしたり、印象的に編集する方法を探している方

はじめに|Lightroomで「空の置き換え」はできる?

結論から言うと、Lightroom単体では「空を別の空に入れ替える」ことはできません
Photoshopに搭載されているような「AIによる空の置き換え機能」は、現時点でLightroomには搭載されていません(2025年7月時点)。

ただし、LightroomにもAIマスクによる空の色調補正機能があり、空の印象を大きく変えることは可能です。

Lightroomで空の印象を変える3つのステップ

1. AIマスクで空だけを選択

マスクツールから「空」を選択してクリックすると、AIが自動的に空を検出し、空の部分だけを選択して編集できます。

操作手順

1.マスクをクリック

Lightroom Classicの画面。マスクをクリックしていることを説明。

2.空をクリック

Lightroom Classicの画面。空をクリックしていることを説明。

3.自動で空がマスクされる

Lightroom Classicの画面。自動で空がマスクされている画面。

4.空だけに補正をかける

Lightroom Classicの画面。空だけに補正をかけることを説明。

2. 色温度や明るさで印象をコントロール

選択された空に対して、色温度や明るさ、彩度などを調整して雰囲気を変えます。

パラメータ効果例
色温度青みを加えて快晴風に/オレンジに寄せて夕焼け風に
明るさ・コントラスト白飛びの調整・ドラマチックな演出
彩度青空や夕焼けの色味を強調

プリセットやコピーした補正を使えば、同じ設定を複数の写真にも適用可能です。

3. 雲や夕焼けの雰囲気はアダプティブプリセットで近づける

Lightroomのアダプティブプリセットを使えば、夕焼け風・快晴風などをワンクリックで再現可能です。
ただし雲そのものを追加したり、全く違う空にすることはできないため、演出にとどまるのがポイントです。

Lightroom Classicの画面。アダプティブプリセットを選択することを説明。

アダプティブプリセットとは、AIマスクと連動したプリセット機能です。
ワンクリックで「空」「人物」「背景」など特定の領域にだけ自動で効果を適用できます。

たとえば

  • 空だけを鮮やかに演出するプリセット
  • 人物の肌だけを美しく補正するプリセット
  • 背景を暗くして主役を際立たせるプリセット など

アダプティブプリセットは、写真ごとにマスクの範囲をAIが自動調整してくれるため、汎用性が高く、時短編集にもぴったりです。

詳しくはAdobe公式チュートリアルも参考になります。

アダプティブプリセットで制作作業をスピードアップ(Adobe公式)

LightroomのAIマスクはここまで進化している!

LightroomのAIマスク機能は、写真の内容を自動で解析し、空・人物・背景・オブジェクトなどを瞬時に認識・選択して、必要な部分だけを効率よく補正できる強力なツールです。

主な選択対象と活用例

選択対象活用例
色温度や明るさを調整し、青空や夕焼け風の演出に
被写体人物や建物を明るく補正し、主役として引き立てる
背景背景を暗くして被写体を際立たせる
人物肌の補正、目の強調、髪の質感など細かな調整が可能
オブジェクト一部の物体だけ色を変える、除去するなど
風景山や水、木々など自然要素ごとに選択して補正

このように、従来は手作業だった部分補正も、数クリックで完了する時代になっています。

Web版でもAIマスクが使える!

LightroomのWeb版でも、AIマスク機能が搭載されており、ブラウザ上だけで空や人物の自動選択と補正が可能です。
インストール不要で高機能な編集ができるため、外出先での簡易編集やPC環境が限られている方にもおすすめです。
ただしWeb版はブラウザ上で動作するため、オフラインでは使用できず、現像プロファイルや一部の詳細な調整機能が制限されることがあります。
簡単な編集や出先での補正には便利ですが、本格的な作業にはデスクトップ版(Lightroom CCやClassic)がおすすめです。

LightroomモバイルでもAIマスクは使える?

Lightroomモバイル(iOS/Android)でも、AIマスク「空を選択」が使えます。空だけを自動でマスクして、明るさや色味を調整することができるため、スマホだけで本格的な部分補正が可能です。

ただしこの機能は無料版では使えず、有料プラン(Creative Cloudメンバーシップ)限定となっています。空を選択する以外にも、被写体選択や人物選択などのAIマスク機能も有料プランで解放されます。

AIマスクが使えるバージョンの比較表

バージョン名AIマスク機能(空)備考
Lightroom Classic可能空/被写体/背景のAIマスクが使用可能
高度なレイヤーマスクも可能
Lightroom CC
(クラウド版)
可能Windows/Mac/Web版・iPad/スマホで共通の編集体験
空/被写体/背景のAIマスクが使用可能
写真をクラウドに同期
Lightroomモバイル可能(有料プランのみ)有料プラン(Creative Cloudサブスク)でのみ、空/被写体/背景のAIマスクが使用可能
無料版では手動ブラシ・グラデーションは使用可能だが、AIによる空マスクは不可
Lightroom Web版可能(やや制限あり)ブラウザで使用
空/被写体/背景のAIマスクが使用可能
オフラインでは使用不可
一部の高度な機能が制限

AIマスクは万能ではない?手動調整も活用しよう

LightroomのAIマスク機能は非常に優れていますが、写真の状況によっては完璧に選択できない場合があります。とくに、空と建物や木の境界が曖昧な写真では、空以外の部分まで選択されることがあります。

そのような場合は、マスク適用後にブラシツールやグラデーションツールを使って、細かく手動で調整することが可能です。

また、Lightroomでは「空を選択」だけでなく、「被写体を選択」「背景を選択」といったAIマスク機能も利用できます。
(※いずれも有料プランで使用可能)

自動選択と手動補正を組み合わせることで、より自然で狙い通りの補正が実現できます。

Photoshopなら本当に「空の置き換え」ができる

Photoshopには「空を置き換え」機能があり、以下のようなことが可能です

  • 天を快晴に差し替え
  • 雲の量・空の色味・位置の調整も自由自在
  • 自分で撮影した空や商用利用OKな空画像も利用可能

詳しい内容はこちらの記事で紹介しています

LightroomとPhotoshopの違いを比較

比較項目LightroomPhotoshop
空だけの色調整◎(マスク+補正)◎(選択範囲+補正)
空の入れ替え×(非対応)◎(AI機能の合成で置き換え可能)
曇り空を青空に変える色味調整で近づける完全に別の空と合成できる
雲や夕焼けを追加×◎(プリセットの空や別撮りの空も使用可)

どちらを使うべき?目的別のおすすめ

  • Lightroomだけで十分なケース
    空の雰囲気を調整したいだけ
    快晴に近づけたい
    統一感を出したいとき
  • Photoshopがおすすめなケース
    空を劇的に変えたい
    別撮りの空を使いたい
    写真の構成で仕上げたいとき

両方を組み合わせると、Lightroomでベース補正 Photoshopで合成編集というプロワークフローも可能です。

Lightroomについてはこちらの記事もおすすめです

ストックフォトなどに投稿する写真はすべて、PhotoshopやLightroomで画像編集を行っています。
明るさや色味を整えるだけで、印象がぐっと変わります。

まとめ|Lightroomでも空の印象は十分変えられる!

Lightroomには「空を置き換える」機能こそありませんが、AIマスクや色調補正を使えば、空の印象を大きくコントロールできます。
特にストックフォト向けやSNS投稿写真などでは、Lightroomだけでも十分に空を魅力的に仕上げることが可能です。

もし本格的に「空を入れ替える」編集をしたいなら、Photoshopとの併用がおすすめです。