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この記事はこんな人におすすめです

  • 写真編集を始めたいけど、PhotoshopとLightroomの違いがわからない
  • RAW現像や空の置き換えなど、編集作業を効率化したい
  • Adobe Creative Cloudフォトプランでどちらを使うか迷っている

はじめに

写真編集を始めると、必ずといっていいほど悩むのが
「PhotoshopとLightroom、どちらを使えばいいの?」 という疑問です。

どちらもAdobeの写真編集ソフトで、同じフォトプランに含まれていますが、実は得意分野が大きく異なります

この記事では、初心者でも迷わないように、

  • Lightroomが得意な作業
  • Photoshopが活躍するシーン
  • 両方を組み合わせた効率的なワークフロー

をわかりやすく解説します。これを読めば、自分に合った使い分けが見えてきます。

補足:
本記事の操作はLightroom(クラウド版)を使用しています。
デスクトップ版のLightroom Classicでも、基本的な機能やPhotoshopとの連携方法は同じです。

PhotoshopとLightroomの基本的な違い

まずは、両者の特徴と得意分野を一覧で確認してみましょう。

PhotoshopとLightroomの使い分け比較表(2025年版)

項目PhotoshopLightroom(クラウド版)Lightroom Classic
主な用途高度な画像編集、合成、レタッチ写真の一括整理・現像、SNSやWeb向けの簡単編集写真の一括整理・現像、細かい調整
得意分野合成・切り抜き・文字入れ・デザイン制作RAW現像、色調補正、プリセット活用RAW現像、色調補正、プリント出力
編集の自由度◎(レイヤーやマスクで細かく調整可能)○(主にスライダー調整)○(スライダー+詳細調整)
写真管理機能△(管理機能はほぼなし)◎(クラウド同期でどこからでもアクセス可能)◎(ローカル保存で管理、詳細な分類)
AI機能生成塗りつぶし、空の置き換え、被写体選択など最新AI搭載AIマスク(空・被写体など自動選択)、プリセット推奨同左(ただしクラウド同期なし)
操作の難易度中〜上級者向け初心者〜中級者向け初心者〜中級者向け
デバイス対応PC(Win/Mac)、iPad版ありPC(Win/Mac)、iOS/AndroidPC(Win/Mac)
データ保存PSDやTIFFなど多様な形式に対応Adobeクラウドに自動保存(1TBプランあり)ローカル保存
料金(フォトプラン)フォトプランに含まれる(単体契約も可能)フォトプランに含まれるフォトプランに含まれる
向いている人作品作りや広告デザインも行いたい人写真を軽く編集してすぐ共有したい人写真を本格的に管理・現像したい人

Lightroomは写真管理&現像が得意

Lightroomは、撮影した写真を一括管理しながら色・明るさ・構図を整えるための編集ソフトです。

  • RAW現像に特化
    明るさ、ホワイトバランス、コントラストを自然に補正(非破壊編集でいつでも元に戻せる)
  • 写真の整理・キーワード管理が簡単
    大量の写真でもすぐ検索可能
  • 一括処理が得意
    イベントや旅行など、100枚以上の写真をまとめて調整
  • プリセット活用で効率化
    ワンクリックで統一感ある仕上がりに

Lightroomでは撮影した写真を一括管理しながら、RAW現像や整理、キーワード付けを効率的に行える。写真は一覧表示からすぐに編集可能です。

Photoshopは合成・加工が得意

Photoshopは、1枚の写真を作品として仕上げるための高度なレタッチ・合成編集に強みがあります。

  • 被写体の切り抜きや不要物の除去
    電線・人などを自然に消せる
  • 空の置き換えや背景変更
    数クリックで印象をガラリと変える
  • 高度な合成や特殊効果
    広告用画像やSNSバナーに最適
  • テキストやイラストとの組み合わせ
    デザイン制作にも対応

Photoshopでは、写真にテキストや装飾を加えて作品として仕上げられます。背景の差し替えや不要物の除去など、高度な合成・加工も自由自在に行えます。

Lightroomでやるべき作業

Lightroomは大量の写真を効率的に整理・調整するのに最適です。

  1. RAW現像:非破壊編集で色や明るさを調整
  2. 色補正・トーン調整:カラープロファイルやトーンカーブで統一感を出す
  3. AIノイズ除去・マスク編集:空や被写体だけを部分補正
  4. 大量の写真の一括管理:選別〜書き出しまでスムーズ
  5. プリセット適用:ストックフォトやブログ用写真に統一感を持たせられる

Lightroomの編集画面。AIマスク(空)を使い、空の部分だけを選択して青さを強調。部分補正で自然な色味に仕上げられる。

Photoshopでやるべき作業

PhotoshopはLightroom現像後の仕上げに最適です。

  1. 空の置き換え・背景変更:AIで素早く差し替え
  2. 不要物の削除・レタッチ:コンテンツに応じた塗りつぶしで自然に修正
  3. 高度な合成・デザイン作業:複数素材を組み合わせた作品制作
  4. 部分的な補正・特殊効果:光の演出やシャープ化など
  5. 文字やイラストとの融合:SNS・広告用バナーにも活用可能

Photoshopの編集画面。「空を置き換え」機能を使い、都市景観の背景を新しい青空に差し替えた例。レイヤー構造には空や効果が自動的に分離され、細部の調整も可能です。

Photoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能で、花びらのシミや傷を自然に修正。選択範囲を指定して塗りつぶすと、自動的に周囲になじむよう補正されます。

LightroomとPhotoshopの組み合わせ方

LightroomとPhotoshopは単体でも使えますが、
 「現像はLightroom 加工はPhotoshop」 の流れが最も効率的です。

基本の流れ

1.LightroomでRAW現像

2.色調補正

3.「Photoshopで編集」を選択

4.Photoshopに読み込まれる

5.Photoshopで細部加工

6.保存するとLightroomに自動反映

実例で比較|LightroomのみとPhotoshop仕上げの差

Before(Lightroom編集のみ)
明るさ・色を自然に補正した状態。

After(Photoshop加工後)
空を置き換え+不要物を削除し、よりドラマチックで商用利用向けの写真に。

同じ素材でも、Photoshopを使うことで印象を大きく変えられます。

さらに詳しい操作手順は、Adobe公式チュートリアルでも解説されています

初心者向けチェックリスト|どちらが自分向き?

「PhotoshopとLightroom、どちらを使えばいいの?」という疑問を、簡単に判断できるチェックリストにしました。

Lightroom向きの人

  • 大量の写真を効率的に管理・現像したい
  • 自然な補正で仕上げたい
  • モバイルでも編集したい

Photoshop向きの人

  • 空や背景を大胆に変えたい
  • 文字やデザイン要素を組み合わせたい
  • 細部までこだわった合成やレタッチをしたい

両方使うと便利な人

  • 写真管理〜加工まで一気通貫で仕上げたい
  • Adobeフォトプランを契約している

まとめ|写真編集の目的で選ぼう

PhotoshopとLightroomは、似ているようで役割がまったく違います。

  • Lightroom:写真管理・現像のプロ
  • Photoshop:合成・加工のプロ

実際は、Lightroomで基礎を整え、Photoshopで仕上げるのがベスト。
まずはLightroomで編集を始め、必要に応じてPhotoshopを追加すると効率的です。

Adobeフォトプランで両方使える

写真編集をこれから始めるなら、LightroomとPhotoshopがセットで使える「Adobe Creative Cloudフォトプラン」 が最適です。
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