Imagemartを使って感じたリアルな印象

Imagemartを半年以上使ってみた率直な印象をまとめると、
「登録はしやすいが、売れやすいジャンルがかなり偏っている」という点です。

私は以下の3ジャンルで投稿しています。

  • 風景写真
  • ベクター背景素材(抽象・幾何学的なデザイン)
  • AI生成画像

結果として、販売があったのは以下の2点のみです。

どちらも「背景カテゴリ」に属する素材でした。
Imagemartには“アクティブレポート”があり、ダウンロード数やキープ数がわかるものの、
購入に至るケースは少ない印象です。
少額でも収益化はできますが、販売傾向を掴むことが大切だと感じました。

Imagemartのポートフォリオページはこちら

写真素材・イラスト素材のイメージマート

Imagemartの売れ筋カテゴリを調査

Imagemartには「売れ筋ランキング」は存在しませんが、
トップページやおすすめカテゴリの構成から需要の方向性を推測できます。

Imagemartのトップページに掲載された人気キーワードと注目トピックスの一覧。紅葉や七五三、ブラックフライデー、ビジネス会議などの季節イベントやテーマ別素材のサムネイルが並び、トレンドのカテゴリが一目でわかる構成。
Imagemartトップページに掲載されている「人気のキーワード」と「注目のトピックス」セクション。紅葉・七五三・ブラックフライデー・年賀状などの季節テーマから、ビジネス素材や背景素材まで、多彩なカテゴリの売れ筋トレンドが紹介されている。

出典:Imagemart より引用。
※掲載画像は公式サイトのスクリーンショットです。

実際に見ると、以下の3軸が中心です。

  1. 季節・イベント系素材(秋・冬・春・夏ごとのテーマ)
  2. 背景素材(青空・水・木目・和紙など)
  3. ビジネス・人物素材(働く人・オフィス風景)

背景素材の傾向

「使いやすい背景素材」カテゴリには、約39万点以上もの素材があります。
上位に表示されるのは、以下のような特徴を持つ背景素材です。

  • 青空、水、木目、和紙、白壁などのナチュラル系素材
  • 明るく清潔感があり、テキストを載せやすい構図
  • 季節感を軽く取り入れたカラー(春=ピンク、夏=ブルー、秋=オレンジなど)

抽象背景やAI生成素材も多数ありますが、
売れ筋になるのは「使いやすい・汎用的・明るい印象」のデザインです。
単なる装飾ではなく、「広告やSNSでどう使われるか」を意識した構図が強い傾向だと思いました。

人物・職業・ビジネス素材の傾向

Imagemartでは「日本人ビジネスパーソン」カテゴリが非常に人気で、
登録数は約12万点を超えています。

上位素材を見ると、以下の傾向があります。

  • オフィスで働く男女の自然な表情
  • 屋外でのスーツ姿ポートレート
  • 会話・商談・プレゼンなどの“シーンを感じる構図”
  • 明るく信頼感のある雰囲気

つまりImagemartは、日本国内のビジネス利用者を主対象にしたプラットフォームです。
人物素材が販売の中心軸であり、背景や風景は補完的なカテゴリといえます。

Imagemartで“売れ筋”を調べる方法

Imagemartには「売れ筋順」のソートはありませんが、
「おすすめ順」=実質的な人気順と考えて問題ないかと思います。

また「新着順」でトレンドを確認できるため、この2つを切り替えることで、トレンドなどを把握することできます。

季節イベント系素材の強さ|Imagemartの大きな特徴

Imagemartは季節行事素材のラインナップが非常に充実しており、
10月〜11月のイベント素材だけで約50万点登録されています。
紅葉や年賀状のような「季節が明確なテーマ」が、年間を通して安定した需要を持っています。

10月・11月の人気テーマ

おすすめ順で上位を確認すると、以下のテーマが目立ちます。

  • 紅葉・イチョウなど秋の自然風景
  • 秋スイーツ・旬の食材(栗・さつまいも・きのこ)
  • ハロウィン・七五三など行事イラスト
  • 読書・コーヒー・散歩など“秋の生活シーン”

写真・イラストどちらの形式も多く、商用デザインで使いやすい構成素材が強い傾向です。

紅葉素材の人気傾向

紅葉カテゴリの登録数は約10万点超
上位素材には共通点があり、以下のような要素が支持されています。

  • 鮮やかな赤・オレンジを強調した発色
  • 青空や水辺を背景にしたコントラスト構図
  • 奥行き感を持たせた広角風景
  • 紅葉+人物を組み合わせた“旅・広告向け構図”

Imagemartでは“自然+人物”の構成が特に好まれ、
観光・ライフスタイル系の販促素材としても需要があります。

年賀状素材はImagemartの主戦場

Imagemartの代表的な強みが「年賀状素材」です。
2026年「午(うまどし)」のデザイン素材だけで約3万点超登録されています。

上位には以下の3系統が確認できます。

種類特徴
和風フォーマル系富士山・日の出・金箔・筆文字など。安定した企業需要。
かわいいキャラ系馬をモチーフにした親しみやすいデザイン。家庭層向け。
ポップ・モダン系英語「HAPPY NEW YEAR」入り。SNSやWeb用向け

Imagemartの年賀状カテゴリは、国内年賀需要を支える主要コンテンツと言えます。
投稿する場合は「干支+タイトル用途+和洋デザインのバリエーション」を意識するのが効果的です。

季節素材で売れるためのポイント

Imagemartで季節テーマ素材を投稿する際に押さえたいポイントをまとめます。

ポイント内容
投稿タイミング需要の2〜3か月前にアップロード(年賀状は10月初旬がピーク)
複数形式の展開写真とイラストで露出を増やす
季節タグの明記「秋」「紅葉」「年賀状」などをタイトル冒頭に入れる
デザイン対応構図文字スペース・余白を確保して使いやすく

Imagemartでは、季節感+実用性+早期投稿が鍵です。
単なる風景ではなく、「どう使われるか」を想定した素材ほど上位に表示されやすくなります。

抽象・AI背景の投稿者向けアドバイス

もし抽象背景やAI生成素材を投稿している場合は、
季節や用途を軽く意識するだけでも検索ヒット率が向上します。

例:

  • 秋色グラデーション背景
  • 金箔風の年賀状タイトル背景
  • 紅葉トーンを取り入れた抽象デザイン

Imagemartは国内デザイン需要に特化したストックサイトです。
リアルな季節感と使いやすさの両立が、売れる素材づくりのコツといえるでしょう。

まとめ

Imagemartで売れ筋となっているのは、

  • 人物・職業・ビジネス素材(安定需要)
  • 背景素材(汎用性・清潔感重視)
  • 季節イベント素材(年賀状・紅葉・行事テーマ)

この3ジャンルです。

抽象系やAI系の背景も、“利用シーンを想定した季節色・用途連想タグ”を加えることで、
確実にクリック率・購入率を高められます。

Imagemartは「国内需要に合わせた実用素材」が強い市場。
売れ筋を把握し、投稿ジャンルを少し調整するだけで成果が変わるーそんな印象です。

ストックフォトで作品を投稿する際は、LightroomやPhotoshopでの
色調補正やトーン調整が作品の印象を大きく左右します。
編集で明るさ・色味を整えるだけでも、審査の通過率が高まるケースがあります。
仕上げ作業には、RAW現像から最終仕上げまで一括で行える
Adobe Creative Cloudフォトプランがおすすめです。

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