都会のオアシス・浜離宮恩賜庭園を歩く
東京都心で人気の撮影スポット・浜離宮恩賜庭園。高層ビルに囲まれながらも江戸時代の庭園美を残し、フォトスポットとしても魅力的です。今回は本格撮影の前にロケハンとして訪れ、庭園の景観や撮影におすすめの時間帯を実際に歩きながら確認してきました。
訪れた日は曇り空。写真映えとしてはやや控えめな空模様でしたが、手入れの行き届いた松や池の景観、そして庭園越しにそびえる高層ビルの対比など、撮影の意欲が高まる見どころがたくさんありました。
訪問時は観光バスが3台ほど停車しており、園内の来園者はほぼ外国人。インバウンド観光の人気スポットとしての一面も感じられました。
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アクセスと庭園の魅力
アクセス情報
- 所在地:東京都中央区浜離宮庭園1-1
- アクセス方法:
【大手門口】
JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線「新橋駅」より 徒歩12分
都営大江戸線「築地市場駅」「汐留駅」より 徒歩7分
ゆりかもめ「汐留」より 徒歩7分
【中の御門口】
JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」より 徒歩15分
都営大江戸線・ゆりかもめ「汐留駅」より 徒歩5分 - 開園時間:9:00〜17:00(最終入園は16:30まで)
- 休園日:年末年始(12月29日~1月1日)
- 入園料:
一般:300円
65歳以上:150円
小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料
※上記は2025年9月時点の情報(変更の可能性あり。公式サイトでご確認ください)
浜離宮恩賜庭園(東京都公園協会)公式サイト
浜離宮恩賜庭園の魅力
浜離宮恩賜庭園は、東京都心にありながら本格的な日本庭園と都会的な景観を同時に楽しめる人気のフォトスポットです。最大の特徴は、東京湾の海水を引き入れた「潮入の池」と、四季折々の花畑。春には一面の菜の花、秋には色鮮やかなコスモスが咲き、背景に高層ビルを収めた都会ならではの写真が撮影できます。
庭園内には、松林や手入れの行き届いた黒松、優雅なお伝い橋、池に浮かぶように建つ茶屋など、構図のバリエーションを広げられる被写体が点在しています。特に、池越しに東京タワーや汐留の高層ビル群を望むシーンは、浜離宮ならではの撮影ポイント。天候によっては水面のリフレクションを活かした写真も狙えます。
また、園内は季節ごとに違った表情を見せるため、春の桜や秋の紅葉など、何度訪れても新しい構図を発見できるのも魅力です。自然と都市風景が融合する独特の景観は、撮影に最適な場所です。浜離宮恩賜庭園は、フォトグラファーにとって必ず押さえておきたい東京の撮影スポットのひとつです。
ロケハン時の風景と感じた見どころ
まず目を引いたのは、黒松の美しさです。松の葉が丁寧に剪定されており、青々とした形が整っていて、庭園の格式を感じさせてくれます。潮入りの池から見える高層ビルという構図は、浜離宮ならではの光景。


潮入りの池や中島の御茶屋も印象的でした。今回は曇天で風があったため、水面のリフレクションは期待できませんでしたが、天候次第では水鏡のような反射が楽しめる構図になりそうです。

浜離宮撮影のおすすめ時間帯と光の向き
実際に歩いてみて気づいたのは、午後になると東京タワー方面が逆光になるという点。撮影を目的とするなら、午前中の訪問がベストです。特に潮入りの池周辺や橋の上から撮影する場合、午前中の柔らかな光を活かすと印象的な写真が撮れそうです。

アプリ「LightTrac」で太陽の位置を確認しても、午後は東京タワー方面が逆光になることがわかり、やはり午前中の光が撮影には適していると実感しました。次回の撮影では、朝〜午前中を狙って訪問しようと思います。

午後は東京タワー方面が逆光になることがわかる。
太陽の位置を事前に確認するには、アプリ「LightTrac(ライトトラック)」が便利です。使い方の詳しい紹介は、こちらの記事で解説しています。
次回撮影に向けたメモと展望
今回はロケハンという形での訪問でしたが、庭園の雰囲気や構図のイメージをつかむには十分な時間になりました。次回は晴天の日を選び、一眼レフで庭園の風景、水面に映るリフレクション、御茶屋のたたずまいなどをしっかりと撮影したいと思います。
季節によっては菜の花やコスモスなどの花も咲くため、訪問時期を変えて再訪するのも面白そうです。
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まとめ|浜離宮で味わう都会の静けさ
浜離宮恩賜庭園は、高層ビルに囲まれた中に突如として広がる空間。曇天でも手入れされた松の美しさや景観のコントラストは十分に魅力的で、撮影の意欲をかき立てられる場所でした。
次回の晴天撮影に備えて、今回のロケハン記事がこれから訪れる方の参考になれば幸いです。
※写真内に写り込んだ人物については、肖像権への配慮のため一部加工を行っています。
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