はじめに
これまで私は「Adobe Fireflyで作った背景素材をBASEで販売」し、その体験をブログで記録してきました。
(→ 体験記① / 体験記②)
今回はその続編として、1か月以上実際に販売してみて分かった結果と、メリット・失敗談をまとめたいと思います。
BASE販売に挑戦した理由
- ストックフォトだけでなく、自分のショップを持ってみたかった
- セット販売や単品販売など、柔軟な商品構成が可能
- SNSやブログから直接誘導できる導線を作りたかった
特に、AI生成したものをまとめて販売できる場所としてBASEは魅力的に映りました。
実際にやってみて感じたメリット
1. 自分のブランドとして販売できる
BASEは「自分のお店」を持てる感覚があります。ストックフォトのように埋もれることなく、オリジナル性を打ち出せるのは大きな魅力でした。

BASEのショップはこちら
2. 商品ページを自由に作れる
見せ方を工夫できるので、素材の魅力を伝えるためにキャプションやイメージ画像を作成する作業は楽しい部分もありました。

3. SNSやブログと連携しやすい
ブログ記事からリンクを貼ったり、PinterestやX、Instagramで告知したりと、プロモーションの自由度は高いです。
PinterestではBASEのボードを作成し、そこに告知のピンを作成しました。BASEのボードは以下からご覧ください。
苦労した点・失敗談
1. 想像以上に手間がかかる
- 画像作成や画像の著作権を守るためのExif情報を入力
- 商品登録に必要な説明文やキャプション作成
- 使用許諾書の作成
- 告知用SNS投稿の作成
これらの作業に想像以上の時間を取られ、肝心の販売活動に十分な力を注げませんでした。
2. 広告を出しても成果が出なかった
試しにGoogle広告を運用しましたが、クリックやインプレッションはあっても購入には結びつきませんでした。広告費に対して収益が出ないことを痛感しました。
実際のGoogle広告は、検索結果の上部にこのように表示されていました。
タイトルや説明文では「商用利用OK」や「リモート会議に最適」といったメリットを打ち出し、価格も明記しました。
表示回数は得られたものの、クリックや購入にはほとんど結びつかず、広告費に対して収益はゼロという結果でした。

3. 「放っておいて売れる」仕組みではない
ストックフォトと違い、BASEは商品を出しただけでは売れません。継続的な告知と導線作りが必須で、個人で取り組むには負担が大きく感じました。
広告やSNSで告知を行った結果、直近30日間の全体閲覧数は 210件 に到達しました。
商品別で一番閲覧されたのは「Zoom用バーチャル背景|モダンオフィス背景セット」で33件。
しかし、他の商品も含め 注文はゼロ件 という結果でした。


数字だけ見れば一定のアクセスはあったのですが、購入というハードルは想像以上に高かったことを実感しました。
学んだこと
- BASEは「積極的に販売活動をできる人向け」
- デジタル素材のように単価が低めの商品は、広告費とのバランスが難しい
- 一方で「まとめ売り」や「オリジナル性の強い商品」なら、BASEの強みを活かせる可能性がある
今後の方針
今回の結果から、メインはストックフォトに集中します。ストックフォトは一度登録してしまえば、ある程度「放っておいて売れる」仕組みが働くからです。
BASEについては、余裕のあるときに作品をまとめてアップし、ブログやSNSから告知する「サブ的な位置づけ」にすることにしました。

商用利用OKの高品質背景素材を販売中です。
▶ BASEショップはこちら
まとめ
BASEでのデジタル素材販売は、残念ながら大きな収益にはつながりませんでした。
しかし、挑戦してみたからこそ「ストックフォトとの違い」や「自分に合った販売方法」が見えてきました。
失敗も含めて体験を記録しておくことが、次の挑戦のヒントになります。
これからBASEに挑戦しようと考えている方の参考になれば嬉しいです。