はじめに

Lightroomは、プロから初心者まで幅広く使われている人気の写真編集ソフトです。
RAW現像や色調補正が手軽に行える一方で、「どのプランを使えばいいの?」「動作が重い」と感じる人も少なくありません。
この記事では、実際にLightroomを日常的に使っている筆者の体験をもとに、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。

Lightroomとは?どんな人に向いているツール?

Lightroomは、Adobeが提供する写真編集・管理ソフトで、主に次の3種類があります。

  • Lightroom Classic:パソコンでの本格的なRAW現像向け
  • Lightroom(クラウド版):デバイス間で同期できるクラウド型
  • Lightroomモバイル:スマホ・タブレットでの簡易編集向け

撮影データを管理しながら、露出・色味・構図を整えることができ、写真を作品として仕上げるためのツールとして多くのフォトグラファーが利用しています。

価格・プランの違いにも注意

Lightroom Classicは、ストレージ容量が少ない(20GB)のフォトプランに含まれています。
一方、Lightroom(クラウド版)は、1TBなどの大容量クラウドストレージがセットになったプランが主力です。
利用したいストレージ容量や、Photoshopの必要性に応じてプランを選びましょう。

Lightroomを使うメリット

直感的な操作で写真を美しく仕上げられる

Lightroomはスライダーを動かすだけで明るさや色味を細かく調整できます。
特に「基本補正」パネルを使えば、露出・コントラスト・彩度などを数クリックで仕上げられるため、初心者でも扱いやすいです。

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RAW現像がスムーズで画質を保ちながら補正できる

RAWデータを非破壊編集で扱えるため、オリジナル画像を劣化させずに何度でも修正可能です。
撮影後の色味や明るさの微調整も自由度が高く、プロ品質の仕上がりが狙えます。

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LightroomとPhotoshopを連携できる

LightroomからワンクリックでPhotoshopを起動し、不要物の除去や合成などの高度な加工も可能です。
Adobeフォトプランを契約しておけば、2つのソフトをシームレスに使えます。

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モバイルでも編集できてSNS投稿がしやすい

Lightroomモバイルを使えば、スマホで撮った写真もその場で色補正・トリミングが可能。
InstagramやPinterestなどへの投稿前にトーンを整えるなど、SNS活用にも向いています。

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強力なプリセット機能でトーンを統一できる

明るさや色味の調整を「プリセット」として保存し、他の写真に一瞬で適用できます。
これにより、SNSで投稿する写真の世界観(トーン&マナー)を簡単に統一できます。
有名な写真家やクリエイターが作成したプリセットを購入して使うこともでき、表現の幅が大きく広がります。

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Lightroomを使って感じたデメリット

動作が重いPC環境ではもたつく

私の場合、Mac mini(自宅)とMacBook(外出先)では明確に処理速度の差を感じます。
外出先でRAW現像を行うと、MacBookでは重く感じることが多く、現像処理に時間がかかります。
高性能なGPU搭載モデルや外部ストレージを使うと改善されますが、ノートPCではLightroom Classicの負荷を感じやすい点は注意が必要です。

【補足】動作の重さの対策:スマートプレビューを活用

Lightroom Classicでは、ファイルサイズを小さくした「スマートプレビュー」を作成して編集することで、RAW現像時よりも動作を軽くできます。
私の場合も、外出先でPCが重いと感じたときは、このスマートプレビューを使って編集効率を上げています。

「スマートプレビューを生成」にチェックを入れて、画像を読み込めば、編集できます。

Lightroom Classicの画面。「スマートプレビューを生成」にチェックが入っていることを説明している
Lightroom Classicの画面。「スマートプレビューを生成」にチェックが入っていることを説明している拡大画面
拡大画面

学習コストが高く、すべての機能を使いこなすのは難しい

Lightroomは機能が豊富なため、最初はどこから手をつけて良いか迷いやすいです。
私自身も全ての機能を完全に使いこなせているわけではありません。
効率的に学びたい人は、Lightroom Classicの本やチュートリアルを1冊手元に置いて学習するのがおすすめです。

クラウド連携が弱く、外出先では使いにくい

Pocket Wi-Fiを持ち歩いていますが、クラウド版LightroomでRAWデータを扱うのは通信速度的に厳しいです。
大量の写真をアップロードする場合は、自宅の光回線環境で作業するのが安心です。
クラウド版の「どこでも編集できる」という利点は、通信環境が整っていてこそ活かせると感じます。

外出先での写真編集を想定したノートパソコンとPocket Wi-Fiのイメージ。通信環境によってはLightroomクラウド版の動作が遅くなることもあります。
外出先でLightroomクラウド版を使うと、通信速度によって動作が重く感じることがあります。

大量のRAWデータでストレージがすぐ埋まる

RAWデータは容量が大きく、保存を続けるとすぐにストレージを圧迫します。
私の場合は、撮影後にすべてを残さず、使えるカットだけを厳選して保存しています。
特にノートPCやクラウド版を利用している場合は、容量管理を意識することが重要です。

【他のユーザーの主な対策】

多くのユーザーは、PC本体の容量を空けるために、外付けHDDやSSDを作業データや長期保存用として利用しています。

また、Lightroom Classicでは「スマートプレビュー」機能を使うことで、RAWデータ本体をオフラインの外部ドライブに移動させても、編集作業自体はPC側で続けられるように工夫している人も多いです。特にノートPCやクラウド版を利用している場合は、容量管理を意識することが重要です。

Lightroomはこんな人におすすめ

  • RAW現像をしっかり学びたい人
  • 自分の写真をより美しく仕上げたい人
  • LightroomとPhotoshopを組み合わせて使いたい人
  • 外出先でも一定の編集をしたい人
  • Instagramなどでトーンを統一した投稿をしたい人

まとめ|Lightroomは「学びながら使う」ツール

Lightroomは、初心者にはややハードルがあるものの、慣れるほど写真の表現力を高めてくれるツールです。
処理速度・通信環境・学習コストなどのデメリットを理解しておけば、安心して長く使い続けられます。

これから始める方は、無料体験版やフォトプランを活用して、自分の環境で使いやすさを試してみるのがおすすめです。

RAW現像から仕上げまで、すべての作業を一括で行える
Adobe Creative Cloudフォトプランがおすすめです。

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