このブログ記事では、一眼レフで撮影したRAW画像をiPhoneで読み込み、Lightroomモバイルで編集するワークフローを紹介しています。
SDカードリーダーの使い方やRAW編集のポイント、パソコンなしで完結する方法を写真付きで解説しているので、スマホでRAW現像を始めたい方や荷物を減らしたい撮影者におすすめです。

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はじめに

一眼レフで撮影したRAW写真を確認・編集したいとき、これまではMacBook Pro(14インチ)を持ち歩いていました。
しかし、撮影旅行や外出先でなるべく荷物を減らしたいと感じ、iPhoneでセレクトから編集まで完結するワークフローに切り替えてみることにしました。

実際にSDカードリーダーを導入し、iPhoneでRAWデータを読み込み、Lightroomモバイルで現像してみたところ、とても快適だったのでご紹介します。

撮影後すぐにiPhoneでRAWデータを確認する方法

使用しているSDカードリーダー(Lightning対応)

私が使っているのは、ELECOM(エレコム)の「MR-LC201WH」というLightning端子搭載のカードリーダーです。

ELECOM(エレコム)の「MR-LC201WH」の写真

このモデルは、Lightning端子でiPhoneに直接接続可能で、SDカード・microSDカードに対応しています。
iPhoneにデータを読み込むには、専用アプリ「EXtorageLink」を使うのが簡単で、JPGデータはもちろん、RAWデータの確認や写真の取り込みもスムーズに行えます。

専用アプリ「EXtorageLink」の画面

ELECOM公式サイトで詳細を見る

接続手順と読み込みの流れ

1.カメラで撮影したSDカードをリーダーに挿入

カメラで撮影したSDカードをリーダーに挿入している

2.iPhoneのLightning端子に接続

iPhoneのLightning端子に接続している

3.写真アプリが起動し、「読み込み」画面が表示される

RAWデータの場合、外部ストレージを選択している専用アプリ「EXtorageLink」の画面

4.RAWデータを選択して取り込み

注意ポイントRAWデータは「ファイル」扱いになります

Nikonなどで撮影したRAW形式の画像(例:.NEF)は、EXtorageLinkアプリ内で「写真」タブには表示されず、「ファイル」タブに分類されます。

このため、JPGファイルのように一括で選択して読み込むことができず、RAWデータは1点ずつ手動でiPhoneにコピーする必要があります。

RAWファイルを大量に扱う方は、この仕様を理解した上で使うのがおすすめです。

RAWデータの場合、ファイルを選択している専用アプリ「EXtorageLink」の画面
RAWデータの場合、NEFファイルを選択している専用アプリ「EXtorageLink」の画面
RAWデータの場合、Lightroomで編集を選択している専用アプリ「EXtorageLink」の画面

RAWファイルの開き方

読み込みの時に、小さく簡易プレビューで確認はできます。
より詳細な編集をしたい場合は、Lightroomモバイルを使って読み込んで、編集します。
※JPGの場合は、EXtorageLinkアプリで表示可能です。

Lightroomモバイルに読み込んだRAWデータの画像

注意ポイント

RAW現像を目的とする場合は、「写真」アプリではなく、LightroomモバイルなどRAW対応アプリの使用をおすすめします。
「写真」アプリではRAWデータを端末に取り込んで、編集は可能ですが、明るさ・色味・ホワイトバランスなどの調整に制限があります。
Lightroomモバイルなら、スマホ上でも本格的なRAW現像が可能で、出先でのセレクトやSNS投稿用の加工にも最適です。

LightroomモバイルでのRAW現像ワークフロー

写真のセレクト

Lightroomモバイルを使えば、RAWのまま写真を一覧表示でき、ズームで拡大確認も可能。お気に入りにマークをつけて選別作業がスムーズに行えます。

Lightroomモバイルに画像が表示された画面

明るさ・色温度・構図補正

  • 露出補正、シャドウ・ハイライトの調整
  • ホワイトバランスの手動補正
  • 「切り抜き」ツールで構図の修正・傾き補正も簡単
Lightroomモバイルで色補正している画面

プリセット活用や書き出し

  • Lightroomモバイルでもプリセット適用可能(無料版でも一部使用可)
  • 編集後はJPGで書き出して、そのままSNSやブログに投稿できます
Lightroomモバイルでプリセットを作成している画面

RAW編集のビフォー・アフター比較

Lightroomモバイルで実際に編集した例を紹介します。
iPhoneとSDカードリーダーでRAWデータを取り込み、スマホ上だけでここまで調整が可能です。

Before(編集前)

暗めに写っていたRAW写真。花は見えているものの、アジサイや周囲の葉が影に沈んでいます。

Lightroomモバイルで修正する前の画像

After(編集後)

Lightroomモバイルで露光量・ハイライト・コントラストなどを調整。
全体の明るさが均一になり、アジサイの青と葉の緑がより自然に表現されました。

Lightroomモバイルで色補正した修正後の画像

InstagramやX(旧Twitter)に投稿する写真も、このレベルで調整できれば十分クオリティが出せます。
PCがなくても、スマホとLightroomモバイルがあればここまでできるのは本当に便利です。

ストックフォトなどに投稿する写真はすべて、Adobe Lightroomで現像・編集を行っています。
明るさや色味を整えるだけで、印象がぐっと変わります。
Adobe Lightroom(公式サイト)はこちら。

Adobe Lightroom

パソコンと比べたメリット・注意点

メリット

  • パソコンを持ち歩かなくてもよくなり、荷物が軽くなった
  • 撮ったその場で編集・セレクトができ、移動中や宿で作業可能

注意点

  • Lightroomモバイルの編集精度や出力サイズは、Lightroom Classicほど細かくは設定できない
  • スマホのバッテリー残量やストレージ容量にも注意
  • 長時間作業する場合はモバイルバッテリーがあると安心

こんな人におすすめしたい!

  • 撮影旅行中にRAW写真をセレクト・現像したい人
  • SNS投稿やブログに使う写真を、パソコンなしで完結したい人
  • Lightroomを使ってみたいけれど、まだPC環境が整っていない初心者

まとめ|iPhone × Lightroomで快適な写真ライフを

iPhoneとSDカードリーダーがあれば、RAWの読み込みから現像まですべてモバイルで完結できます。
出先での作業効率もアップし、撮影後すぐに作品として仕上げることも可能です。

「重たいパソコンを持ち歩きたくないけど、RAW編集はしたい」──そんな方にとって、iPhone × Lightroomモバイルは非常に頼もしい組み合わせです。

私が使っているSDカードリーダーはこちらです

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※Lightning端子で直接接続できるため、iPhoneユーザーにおすすめのモデルです。