※この記事は、初回訪問時(曇天日)の内容をもとに執筆したものを、2025年10月17日の再訪時の写真と体験をもとにリライトしています。今回は晴天の中、翠の庭から富士山など、前回は見えなかった景色を撮影できました。
NEWoMan高輪「LUFTBAUM(ルフトバウム)」とは?
2025年9月12日に開業した「NEWoMan高輪」の28階と29階に、新しい展望施設「LUFTBAUM(ルフトバウム)」が誕生しました。コンセプトは「都心の別荘」。世界でも珍しい500本以上もの本物の植物が配置され、日本の四季を感じられる空間が広がります。さらに、時間帯によって音楽が変化する音響演出も施されており、都会の真ん中でゆったりと過ごせる癒やしのスポットです。
展望スペースは「翠の庭」と「山吹の庭」の2つ。都心のビル群と東京湾の両方を楽しめる眺望は、この施設ならではの魅力です。

アクセスと基本情報
- 場所:NEWoMan高輪 NORTH棟 LUFTBAUM 28階・29階
- 最寄り駅:JR「高輪ゲートウェイ駅」改札より徒歩1分/泉岳寺駅からも徒歩3分
- 開放時間:8:00〜24:00(一部施設は11:00〜)
- 入場料:無料
実際に訪れた際は、高輪ゲートウェイ駅の改札を出て数分でNorth側の入り口に到着し、そこからエレベーターで28階へ。休日の午後で混雑していましたが、約30人の列に並んでから展望階に到着するまで12分ほどと、比較的スムーズにアクセスできました。
LUFTBAUMへの行き方


翠の庭、山吹の庭へ行くには、28階で降りましょう。
翠の庭からの眺望|都市を一望する広がり
「翠の庭」からは、東京の都市景観を広く見渡すことができます。正面には再開発中の高輪ゲートウェイ駅前エリアが広がり、「THE LINKPILLAR 1 South」がそびえ立つ姿は、都市の変化を象徴する眺めです。
遠方には武蔵小杉のタワーマンション群が見え、都市が環状に広がっていく様子を実感できます。渋谷、新宿、六本木ヒルズといった主要なビル群も一望でき、まるで東京の都市地図を立体的に俯瞰しているかのよう。
手前にはグランドプリンスホテル高輪の緑豊かな敷地が広がり、都市の硬質なビル群と自然が共存する景観を写真に収めることができました。






山吹の庭からの眺望|東京湾とウォーターフロント
一方、「山吹の庭」からは、東京湾側の風景を広く望むことができます。足元には東海道新幹線や山手線が走り、列車が行き交う様子を真上から見られるのは迫力があります。
視線を遠くに移すと、勝どきや晴海のタワーマンション群、さらにはお台場のフジテレビ本社ビルなど、ウォーターフロントならではの景色が広がります。麻布台ヒルズの高層ビルや、ビルの隙間から顔を出す東京スカイツリー、そしてレインボーブリッジなども確認でき、昼と夜で異なる表情を楽しめるのが大きな魅力です。
「翠の庭」が都市の広がりを象徴する眺めだとすれば、「山吹の庭」は海と都市が交わる、東京のもう一つの表情を見せてくれる場所です。






月白の庵について
28階には「月白の庵(げっぱくのいおり)」という和の空間もあります。京都の古民家から出た古材を使った内装で、畳と緑が調和した落ち着いた雰囲気が特徴です。現在はアートブランド「HERALBONY」による「縁. en.」展が開催されており、”縁側”をテーマに人と人がつながる場として表現されています。
詳細は公式サイトで紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
撮影スポットとしての魅力と注意点
この展望施設は、写真愛好家にとっても大きな魅力があります。都市と自然を組み合わせた構図、鉄道を絡めたダイナミックな写真、そして夕景や夜景に映えるランドマークなど、撮影テーマは豊富です。
ただし注意点として、ガラス越しの撮影では映り込みの可能性があるため、レンズをできるだけガラスに近づけて撮影する工夫が必要です。特に太陽が頭上にある時間帯は、外光が強くガラスに人の姿が反射しやすいため、ラバーフードを使用するなどして反射を抑える対策をするとより綺麗に撮影できます。
また、窓ガラスには多くの人が触れるため手垢が気になりました。撮影の際は、比較的きれいな部分を探すのが良いでしょう。
一眼レフの持ち込みは問題ありませんでしたが、入口の「その他の注意事項」には三脚・自撮り棒NGと記載されていました。
全体的に青被りした写真
この写真は、LUFTBAUM(高輪)の「山吹の庭」から撮影したものです。
ガラス越しで撮影したため、全体的に青被りが発生した一枚です。
Lightroomで調整して補正しましたが、展望台などの室内からガラス越しに撮影する場合は、ホワイトバランスと映り込み対策のチェックが必要です。

展望台・ガラス越し撮影前のホワイトバランスチェック
- ホワイトバランスをオートに任せない
晴天時は「晴天」「曇天」「日陰」などを試し、青みが出る場合は「曇天」か「日陰」に設定。
補足:これらの設定は、実際には『青み』を打ち消す『黄色』や『オレンジ色』をカメラが自動で加えるように設計されているため、青被りを解消するのに役立ちます。 - グレーカードを使ってカスタムWB登録
ガラス越し環境で一度グレーカードを撮影し、それを基準に設定。
補足:カスタムWBは、ガラス越しに限らず、特定の光の環境下(例:室内で複数の光源が混ざる場合など)で最も正確な色を記録したい場合に有効です。 - 液晶モニターの色温度に惑わされない
撮影現場では画面が暖かく見える場合でも、実際のRAWデータは青被りしていることがあります。 - ヒストグラムでRGBバランス確認
青チャネル(B)が右に突出していないかチェック。突出していればホワイトバランスを調整。
補足:ヒストグラムの右側(ハイライト/明るい部分)に、青チャネル(B)だけが強く集中して表示されている場合、その写真の明るい部分が強く青みがかった色になっているサインです。
Lightroom現像時の画像補正について
Lightroomで青被りを補正した設定は以下になります。


- 色温度 : 7500K
- 色かぶり補正 : +20(マゼンタ方向)
- 基本補正パネルで画像全体の明るさやコントラストを調整
露光量 : +0.50
コントラスト : +5
ハイライト : −10
シャドウ : +30
白レベル : +5
黒レベル : +10 - 自然な彩度 : +25
- 彩度 : −10
- トーンカーブの青チャンネルを調整

Lightroomで画像補正して、青被りを抑えて自然なトーンに調整。
訪問時の注意点と楽しみ方
休日の午後に訪問した際は、エレベーター待ちは30人ほどでしたが、係員の適切な誘導もあり、展望階到着までは12分程度とスムーズでした。人の流れは多いものの、展望スペース内には腰掛けられる場所があり、さらに28階フロア全体にも椅子が所々に設置されているため、撮影の合間に休憩しながらゆったり過ごすことができます。
展望階で流れる心地よい音楽も相まって、眺望とともに都会の中でくつろげる体験が得られました。
まとめ|都市と海を一度に楽しめる新名所
NEWoMan高輪の展望施設「LUFTBAUM」は、都市のビル群と東京湾の両方を楽しめる新しいスポットです。
「翠の庭」で都市を俯瞰し、「山吹の庭」で海と街の景観を眺め、さらに「月白の庵」で和の空間に触れる。それぞれに異なる魅力があり、訪れるたびに新しい発見がありそうです。
アクセスの良さと無料で楽しめる手軽さも大きなポイント。東京の最新展望施設として、観光にも撮影にもおすすめできる場所です。
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撮影後は、Lightroomモバイルで現像することもできます。
スマホにSDカードリーダーを接続すれば、RAWデータを取り込んで編集できるので、外出先でもすぐに色や明るさを調整可能です。
※掲載写真についてはこちらをご覧ください。