1. ストックフォトの審査基準とは?
ストックフォトサイトは、クライアント(写真を購入・ダウンロードする人)が安心して使えるように、一定の品質基準を設けています。
基本的な審査基準は以下の通りです。
- 技術的な品質:ノイズ、ピント、解像度など
- 構図・デザイン:使いやすい写真かどうか
- 商用利用の適性:著作権やプライバシー問題がないか
各ストックフォトサイトによって基準は異なりますが、共通している部分が多いので、審査落ちしないためのポイントを押さえておきましょう。
2. よくある審査落ちの理由と対策
ノイズやピントの甘さ (高画質を意識する)
NG例 : ISO感度が高すぎてノイズが多い、ピントがずれている
対策:
・ ISO感度をできるだけ低く設定(100~400程度が理想)
・ 三脚を使用してブレを防ぐ
構図が悪い (シンプルで使いやすい構図を意識)
NG例 :主題が分かりにくい、被写体が端に寄りすぎている
対策:
・ 「三分割構図」や「余白を作る」などの基本構図を意識
・ 被写体がしっかり引き立つように撮影
商用利用に適さない (著作権やプライバシーに注意)
NG例 :ブランドロゴが写っている、人の顔が映っているのにモデルリリースがない
対策:
・ 街中の看板や商品ロゴは消す
・ 人物写真はモデルリリース(肖像権許可)を取得する
・ 風景や抽象的なテクスチャを狙うと安全
過度な編集 (ナチュラルな仕上がりを意識)
NG例 :彩度を上げすぎて不自然、フィルターが強すぎる
対策:
・ 明るさ・コントラストは適度に調整
・ 過度なフィルターは避け、自然な色合いを意識
3. 審査に通るための写真編集のコツ(無料ツールを使用した場合)
写真編集はストックフォトの品質を向上させる重要なステップです。以下のポイントを意識しましょう。
ノイズ除去・シャープネス調整
・ ISO感度が高くノイズが目立つ場合は、編集ソフトで軽減。
・ シャープネスを適度に上げて、被写体をくっきり見せる。
・ GIMP:「フィルター」→「強調」→「ノイズ軽減」
・ Snapseed:「ツール」→「ディテール」でシャープネスを調整
明るさ・コントラスト調整
・ 露出不足や明るすぎる写真は、適正な明るさに補正。
・ コントラストを上げすぎないように注意。
・ Canva:「調整」→「明るさ」「コントラスト」で微調整。
・ Snapseed:「ツール」→「調整」で輝度・コントラストを調整。
色補正(ホワイトバランスの調整)
・ 色かぶり(青みや黄色みが強い)を修正して自然な色合いに。
・ Snapseed:「ツール」→「調整」で色温度を調整。
・ GIMP:「色」→「自動補正」→「ホワイトバランス」で自動補正。
トリミングと構図の調整
・ 余計な要素をカットして、被写体を際立たせる。
・ Canva:「トリミング」機能で簡単に調整。
・ Snapseed:「ツール」→「切り抜き」で不要部分を削除。
ゴミや不要なオブジェクトの削除
・ 写真内の小さなゴミや不要なオブジェクトを取り除く。
・ GIMP:「スタンプ(クローン)ツール」や「修復ブラシツール」で修正。
・ Snapseed:「ツール」→「シミ除去」で不要な部分を消去。
編集の際は、「やりすぎないこと」も重要です。審査に通るためには、ナチュラルな仕上がりを意識しましょう。
4. LightroomやPhotoshopなしでできる編集方法
LightroomやPhotoshopがなくても、以下の無料ツールで編集できます!
ツール名 | 特徴 | 対応デバイス |
---|---|---|
GIMP | Photoshopの代替になる高機能ソフト | Windows / Mac / Linux |
Canva | 簡単な画像編集やフィルター適用が可能 | ブラウザ / スマホアプリ |
Fotor | AI補正が得意、直感的な操作 | ブラウザ / スマホアプリ |
Snapseed | Google提供の無料アプリ、スマホ向け | スマホアプリ |
5. まとめ:審査通過率を上げるために意識すること
・ 撮影時にISO感度・ピント・構図を意識する
・ 編集でノイズや不要なものを除去する
・ 商用利用OKな写真を投稿する
・ LightroomやPhotoshopがなくても無料ツールで編集可能!
ストックフォトの審査に通るためには、「撮影の段階でクオリティを高めること」と「適切な編集を行うこと」が大切です。無料ツールを活用しながら、審査通過率を上げていきましょう!