はじめに

ストックフォトを投稿していて、「もっと見てもらいたい」「販売につなげたい」と感じていませんか?

そんなときに活用したいのが、写真メインのSNS・Instagramです。

この記事では、ストックフォト初心者でもできるInstagramの活用方法と、販売につなげる導線の作り方をわかりやすく紹介します。フォロワーが少なくても始められるので、ぜひ今日から試してみてください!

Instagramがストックフォトと相性がいい理由

Instagramはもともと写真を楽しむSNSとして始まりました。そのため、作品を視覚的に魅せるのに最適なプラットフォームです。

ストックフォトとの相性が良い理由は以下の通り

  • 写真が主役なので作品の魅力がストレートに伝わる
  • 視覚的に統一されたポートフォリオとして活用できる
  • 海外ユーザーが多く、グローバルに発信可能
  • 無料で始められるうえに、販売への導線も作れる

Instagramのプロフィール設定のコツ(導線を作る)

まずは、プロフィールを整えて「写真を販売している人」だとすぐに伝わるようにしましょう。

Instagramのプロフィールで設定したいポイント

  • 自己紹介文:「風景写真をストックフォトで販売中 Adobe Stock などで販売しています」など
  • 販売ページへのリンクをプロフィールに設置(Adobe Stock、写真ACなど)
  • リンクまとめツール(Linktree、lit.linkなど)を使うと複数サービスへの導線が整理できて便利
  • ストーリーハイライトを「販売中」「作品紹介」「テーマ別」などに分けて、常に見られるようにする

InstagramやXのプロフィール欄には1つしかリンクを貼れませんよね?
でも、ストックフォト販売している人は…

  • Adobe Portfolio
  • 写真ACやPIXTAなどのマイページ
  • 自分のブログ
  • SNSアカウント
  • ポートフォリオサイト

など、「複数リンクを見せたい」ことがよくあります。そこで便利なのがリンクまとめツールです。

Linktree(リンクツリー)

Linktreeのサイト画面
  • 海外発のツール。全世界で多くのユーザーが使用。
  • シンプルな縦並びボタン式で、すっきり表示。
  • 無料プランあり。有料プランでデザインカスタムも可能。
  • URLは「https://linktr.ee/ユーザー名」になる。
    例:https://linktr.ee/techd

※Linktreeの操作画面はすべて英語です。英語が苦手な方は最初は少し戸惑うかもしれませんが、操作はシンプルなので慣れれば問題なく使えます。

lit.link(リットリンク)

lit.linkのサイト画面
  • 日本発で、デザイン性が高いのが特徴。
  • 写真・動画・SNSアイコンなども入れられる「カード型デザイン」も選べるので、ビジュアル重視の方に特におすすめ
  • テンプレートが豊富で、スマホから簡単に編集できる。
  • 作品イメージと合わせて、おしゃれなプロフィールページが作れる。
  • URLは「https://lit.link/ユーザー名」。
    例:https://lit.link/techd

※LitLink(リットリンク)には、公式のスマートフォン用アプリは現在リリースされていません(2025年4月時点)

リンクまとめツールのおすすめのポイント

  • 「Adobe Stock」「PIXTA」「写真AC」などのストックフォトのリンクを並べて導線をつくる
  • 「ブログ記事」や「ポートフォリオ」への導線をつくる
  • 「販売中作品まとめ」のページに誘導する
  • 1つのリンクであなたの“写真素材ポータル”を作れるイメージです!

Linktree(リンクツリー)の作成手順

1.アカウント作成
Linktreeのアプリをダウンロードもしくは、Linktree公式サイト:https://linktr.ee/ からアカウント作成します。
メールアドレスやGoogle、Appleアカウントで無料登録できます。
ここではスマホアプリの画面で操作方法を説明します。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面
Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。操作方法の説明

2.ユーザー名を決める
登録後、次の画面で「認識しやすいように、ソーシャル ハンドルに似たユーザー名をお試しください」と表示されるので、ユーザー名を決めて入力してください。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。ユーザー名を決める操作の説明

3.カテゴリを選ぶ
最も当てはまるカテゴリを 1つ選択してください。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。カテゴリーを選ぶ操作の説明

選択した後に「Pick your ○○○○○ category (optional)」が表示されます。選択をして「Continue」をタップします。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。カテゴリーオプションの操作の説明

4.外見を選択する
アイコンや背景をカスタマイズできる画面です。、Free(無料版)を選択した場合、デザインカスタムは限られてしまいます。
※デザインカスタムについては「8.デザインをカスタマイズ」でも説明しています。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。外見を選択するための操作の説明

5.プランを決める
無料プランか課金プランを選択する画面が表示されますので、プランを決めます。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。プランを決める操作の説明

6.登録完了
登録完了の画面が表示されます。
受信トレイにアカウントの確認用のメールが来ますので、メールにある確認ボタンをタップしてください。そうすると、コードがあるメールが来ますので、コードをコピーしてLinktreeにログインしてください。
ログインできれば、アカウントの確認は終了です。

Linktree(リンクツリー)のアカウント作成画面。登録完了画面

※メールアドレスで登録した無料版の場合、ログインする時はメールアドレスを入力して「continue」ボタンをクリックするとコード付きのメールがきます。

Linktree(リンクツリー)のログインする時の操作の説明

メールに表示されたコードを入力するとログインができます。

Linktree(リンクツリー)のメールに表示されたコードを入力してログインする説明

7.リンクボタンを作成
ダッシュボードにログインした画面です。「Edit」をタップします。

Linktree(リンクツリー)のダッシュボードにログインした画面の説明

「Add New Link」をタップします。

Linktree(リンクツリー)の「Add New Link」をタップをする説明

表示させたいURL(Adobe PortfolioのURLなど)を入力。InstagramやX(旧Twitter)もリンク作成が可能。

Linktree(リンクツリー)の表示させたいURL(Adobe Portfolioなど)を入力する説明

複数のリンクボタンが追加できます。順番をドラッグで並べ替え可能。

Linktree(リンクツリー)の複数リンクを追加できることを説明

8.デザインをカスタマイズ
「Theme」をタップします。

Linktree(リンクツリー)の「Theme」をタップする説明

「Theme」から入った画面。下の赤枠で囲った項目で背景色・ボタン色・フォントなどをカスタマイズ可能です。

Linktree(リンクツリー)の「Theme」の画面。カスタマイズできることを説明

9.完成したURLをプロフィールに貼る。
「Share」をタップします。

Linktree(リンクツリー)の「Share」をタップする説明

Linktreeをシェアする画面になります。
あなた専用のリンクが生成されています。(例:https://linktr.ee/ユーザー名)
「Copy」をタップすると専用のリンクがコピーされ、InstagramやX(旧Twitter)のプロフィール欄などに貼り付けます。

Linktree(リンクツリー)のシェアする画面。「Copy」をタップすると専用のリンクがコピーされ、InstagramやXのプロフィール欄などに貼り付けできることを説明
Instagramのプロフィール画面にLinktree(リンクツリー)のURLが貼られている画面

1.アカウント作成
lit.link公式サイト:https://lit.link/ からアカウント作成。「新規登録」をタップします。
ここではスマホのSafariの画面で操作方法を説明します。

lit.link(リットリンク)のアカウント作成画面

LINEアカウントまたはメールアドレスで無料登録ができます。

lit.link(リットリンク)のアカウント作成画面。LINEアカウントまたはメールアドレスで登録できる説明

初回ログイン後、クリエイター名やURL、性別などを入力します。

lit.link(リットリンク)のアカウント作成画面。クリエイター名やURL、性別などを入力を説明

2.プランを決める
有料プランか無料プランを決めます。

lit.link(リットリンク)のプランを選択をすることを説明

3.背景画面の選択
赤枠の中の背景画像を選んでください。

lit.link(リットリンク)の背景画面の選択することを説明

4.デザインのカスタマイズ
上部のスライドボタンをスライドすると編集画面になります。背景画像やフォント、写真の配置なども自由に編集可能です。
背景やフォント、テンプレートから好みのデザインを選んでカスタマイズできます。

lit.link(リットリンク)のデザインのカスタマイズを説明

5.リンクを追加
編集画面の「+リンクを追加」からリンクを設定します。
販売ページ(Adobe Stock、写真ACなど)やAdobe PortfolioのURLとタイトルを入力します。
InstagramなどのSNSもユーザー名を入力して、簡単に連携ができます。

lit.link(リットリンク)のリンクを追加することを説明

6.完成したURLをプロフィールに貼る
上部の赤枠をタップするとあなた専用のURLが生成されます(例:https://lit.link/ユーザー名)
このリンクをInstagramやX(旧Twitter)のプロフィール欄に貼るだけでOKです。

lit.link(リットリンク)のInstagramやX(旧Twitter)のプロフィール欄に貼るURLを生成することを説明
lit.link(リットリンク)の「リンクをコピーする」をタップすることを説明
Instagramのプロフィール画面にlit.link(リットリンク)のURLが貼られている画面

補足:ストーリーハイライトとは

Instagramのストーリーハイライトは、24時間で消えるストーリーをプロフィール上に保存し、カテゴリごとにまとめて表示できる機能です。

ハイライトのメリット

  • プロフィールに常に表示される(フォルダのように整理できる)
  • 「販売中」「風景」「背景素材」などカテゴリ分けが可能
  • ストーリー形式で紹介 → 写真を順番に見せられる

ハイライトの作成手順(スマホ操作・初心者向け)

手順1:ストーリーを投稿する

1.Instagramを開いて上部にある「+」をタップします。

Instagramの画面。上部にある「+」をタップすることを説明

2.「ストーリーズ」をタップします。

Instagramの画面。「ストーリーズ」をタップすることを説明

3.あらかじめ作成していた画像を選択します。

Instagramの画面。画層を選択することを説明

4.必要に応じて文字・リンク・音楽などを追加します。

Instagramの画面。文字・リンク・音楽などを追加することを説明

5.リンクボタンを追加します。
スタンプの追加ボタンをタップすると、以下の画面が表示されるので「リンク」を選択します。

Instagramの画面。スタンプの追加ボタンをタップして「リンク」を選択することを説明

6.リンク先を入力します。

Instagramの画面。リンク先を入力することを説明

7.画像にリンクボタンが追加されます。

Instagramの画面。画像にリンクボタンが追加されたことを説明

8.公開範囲を選択して、「シェア」をタップします。

Instagramの画面。公開範囲を選択して、「シェア」をタップすることを説明

9.投稿完了です。

Instagramの画面。タップして投稿完了を説明
Instagramの画面。プロフィール画像に色がついている

手順2:ハイライトとして保存・編集する

ストーリーを投稿後、以下の方法でハイライトに追加できます。

1.自分のストーリーを開いて、画面下にある「ハイライト」ボタンをタップします。

Instagramの画面。ストーリーを開いて、画面下にある「ハイライト」ボタンをタップすることを説明

2.新しいハイライト名を入力して、「追加」をタップします。

Instagramの画面。新しいハイライト名を入力して、「追加」をタップすることを説明

3.ハイライトに追加されました。

Instagramの画面。ハイライトに追加されたことを説明

4.追加されたハイライトをタップして、ハイライトを編集します。

Instagramの画面。追加されたハイライトをタップして、ハイライトを編集することを説明

5.「その他」をタップします。

Instagramの画面。「その他」をタップすることを説明

6.「ハイライトを編集」をタップします。

Instagramの画面。「ハイライトを編集」をタップすることを説明

7.画像の他3点を追加します。

Instagramの画面。画像を選択することを説明

8.ハイライトを以下のような動きに変更しました。

Instagramの画面。ハイライトの動きを説明

ストックフォト用 ハイライト活用例

ハイライト名内容
販売中Adobe StockやPIXTAで販売中の写真紹介
和柄素材和風パターンのベクター素材
新着最近投稿した新作ストック素材
使用例モックアップに写真を入れた使用イメージ
購入はこちらLinktreeなどのまとめリンクの案内ストーリー

BASEショップで背景素材を販売中

商用利用OKの高品質背景素材を販売中です。
BASEショップはこちら

写真投稿のコツ(魅せ方)

Instagramでは統一感があるとプロフィール全体がポートフォリオとして映えます。ジャンルや色調、構図の一貫性を意識してみましょう。

投稿時のポイント

  • 写真+用途を一言(例:「春の風景写真 SNS投稿やブログ用におすすめ!」)
  • 投稿文に「この写真はAdobe Stockで販売中 → プロフリンクへ」と導線を忘れずに
  • ハッシュタグ活用(例:#ストックフォト #写真素材 #AdobeStock #写真販売 など)
  • 複数枚(カルーセル)投稿で「テーマ別まとめ」も効果的

ストーリー&リールの活用術

投稿だけでなく、ストーリーリール(短尺動画)も活用すると、より多くの人の目に触れる機会が増えます。

ストーリー活用例

  • 新作投稿の紹介
  • 撮影風景の裏話
  • セール情報や審査通過の報告

ハイライトに残して「販売中作品」としてまとめておくと便利!

ストーリー投稿時には、スタンプ機能を使って「リンク」を貼ることができます。LinktreeやAdobe Stockの販売ページURLを入力すれば、作品紹介から販売ページへのスムーズな導線を作ることができます。

リール活用例

  • 写真をBGM付きスライドショーにして紹介(テーマ別や季節別が◎)
  • 「桜素材まとめ」「旅先の風景5選」など、視覚+動きのある紹介は目を引きます

Instagramリールはフィード投稿よりも発見タブに表示されやすく、非フォロワーにも届くチャンスがあります。

Instagramリールでは直接リンクは貼れませんが、プロフィールにLinktreeやAdobe Stockページを設定し、動画内やキャプションで「リンクはプロフィールから」と案内することで、しっかり販売ページへと導線を作ることができます。

リール作成方法

1.Instagramを開きます。 画面上の「+」アイコンをタップします。

Instagramの画面。画面上の「+」アイコンをタップをすることを説明

2.「リール」を選択して、タップします。

Instagramの画面。「リール」を選択して、タップをすることを説明

3.下の画像を選択します。(複数枚OK)「次へ」をタップします。

Instagramの画面。画像を選択することを説明

4.自動的にスライドショー形式の動画が生成されます。

Instagramの画面。自動的にスライドショー形式の動画が生成されたことを説明

5.音楽(BGM)を追加します。画面下部の検索マークをタップし、好きな音楽を選びます。「次へ」をタップします。

Instagramの画面。音楽(BGM)を追加することを説明

6.必要があればテキストやエフェクトを追加します。「次へ」をタップします。

Instagramの画面。必要があればテキストやエフェクトを追加することを説明

7.キャプションや#ハッシュタグなどを追加します。「次へ」をタップします。

Instagramの画面。キャプションや#ハッシュタグなどを追加することを説明

8.投稿します。

Instagramの画面。投稿することを説明

ビジネスアカウントに切り替えるメリット

Instagramでは、アカウントを「ビジネスアカウント」に切り替えると、便利な機能が使えるようになります。

  • インサイト機能(投稿の閲覧数・いいね・保存数・時間帯などが見られる)
  • プロフィールにカテゴリ表示(例:写真家、クリエイター など)
  • 連絡先ボタン広告出稿が可能(必要に応じて)

→ 投稿の反応を見ながら改善できるので、長期的な運用におすすめです。

投稿例

例1:風景素材の紹介

桜の写真を使ってリールを作成します。投稿する時にキャプションに以下の内容をいれます。
桜咲く春の風景
SNS投稿やブログの挿絵にも使えるストックフォトです。
Adobe Stockで販売中 → プロフリンクからどうぞ!
#ストックフォト #写真販売 #春の素材

例2:テーマ別リールを作成

「自然素材まとめ」でテーマ別のリールを作成します。
1.春の桜、夏の海、秋の紅葉などをスライドで紹介します。
2.BGM付きで見るだけでも楽しく、プロフから購入する導線を作る。

写真編集に便利なフォトプラン

Adobe Creative Cloud フォトプラン

まとめ

Instagramは、ストックフォトの魅力を「作品で伝える」最高の場所です。
投稿の工夫とプロフィール導線をしっかり整えれば、見る人を“購入者”に変えるチャンスも生まれます。

まずは、あなたのストックフォトの一枚を投稿してみませんか?

Instagramのプロフィールページはこちら