はじめに|雨の日こそ撮影日和

雨が降ると外での撮影を避けたくなりますが、実は晴天とは違う「しっとりとした美しさ」が雨の日にはあります。
雨粒やしずく、反射(リフレクション)など、雨だからこそ出会える被写体が街の中に溢れています。

今回は、実際に撮影した写真とともに、雨をテーマにした撮影アイデアをシーン別にご紹介します。

撮影アイデア集|雨の日を楽しむ写真表現

花に落ちる雨粒・しずく

  • 雨に濡れた花びらや葉に残る水滴は、梅雨ならではの情景
  • 柔らかい光と水滴のきらめきが、優しい表情を生み出します。

紫陽花についた雨のしずく

紫陽花についた雨のしずく

雨に濡れたバラの花びら

雨に濡れたバラの花びら

葉全体に雨粒がつき、先端に雫がたまった様子

葉全体に雨粒がつき、先端に雫がたまった様子

画像編集を始めたい方におすすめ!

Adobe Lightroom

水たまりの波紋

  • 雨粒が水面に落ちた瞬間に広がる波紋は、雨ならではの動き。
  • シャッタースピードを速くして、美しい円形の波紋を狙いましょう。

水たまりに落ちる雨粒が作る波紋

水たまりに落ちる雨粒が作る波紋

雨粒の軌跡(スローシャッター)

  • 暗めの背景でスローシャッターを使うと、雨粒の線が浮かび上がります。
  • 雨の軌跡が直線的に伸びることで、動きと雰囲気が表現できます。

スローシャッターで撮影した雨粒の軌跡

スローシャッターで撮影した雨粒の軌跡

人物や風景との組み合わせ

  • 傘を差して歩く人、並木道、公園などはストーリー性ある被写体になります。
  • 背景のぼかしやリフレクションとの組み合わせも効果的です。

傘を差して街を歩く人

傘を差して雨の日の街を歩く人達

雨に濡れた花とぼかした人物

雨に濡れた花とぼかした傘を差す人物

公園の濡れた並木道

雨に濡れた公園の並木道

濡れた質感やリフレクション

  • 雨上がりの濡れた地面、水たまりの反射は、都市部で狙いやすい被写体です。
  • 水滴のついた窓や、建物から落ちる雫なども見逃せません。

窓についた水滴のクローズアップ

窓についた水滴のクローズアップ

雫が垂れる瞬間

雫が垂れる瞬間

濡れたアスファルトの路面

濡れたアスファルトの路面

水たまりに映る風景のリフレクション

水たまりに映る風景のリフレクション

雨の日撮影のコツと機材準備

ローアングルで狙う

  • リフレクション撮影では低い位置から構えると効果的。
  • 可動式モニター付きカメラがあると便利です。

リフレクションについての関連記事

シャッタースピードを使い分けよう

  • 波紋:速めでシャープに
  • 雨の軌跡:遅めで線を残す
  • 三脚があるとスローシャッターでもブレずに安心です。

防水対策を忘れずに

  • レインカバーやジップロックは必須アイテム。
  • 急な強雨に備えて、すぐ保護できる対策を用意しましょう。

雨上がりの直後が狙い目!

  • 雨が止んだばかりの濡れた地面や反射は、最も美しい瞬間。
  • 雨上がりの空や光の変化にも注目を。

雨の日撮影の持ち物チェックリスト

雨撮影時の準備チェックリストも簡単にまとめておきます。

レンズフード(雨粒の付着を軽減)

レインカバー/ジップロックなど簡易防水

マイクロファイバークロス数枚

タオル(カメラ拭き用&手拭き)

ビニール袋やごみ袋(バッグや脚立を包む用)

防水・滑りにくい靴

折りたたみ傘(片手撮影なら透明傘が便利)

※実際の撮影では、風の影響でレンズに雨粒がつく場面も。クロスは必須でした。

まとめ|雨の日は表現力が広がるチャンス

雨の日の撮影は、しっとりとした空気感や静けさ、動きのある情景など、晴れの日にはない魅力があります。

花や葉のしずく、リフレクション、傘を差す人物など、日常の中にある非日常を切り取ってみてください。
梅雨こそ、シャッターを持って出かけたくなる季節です。
※この記事は2025年6月に読みやすさを意識して構成をリライトしました。

※写真内に写り込んだ人物については、肖像権への配慮のため一部加工を行っています。

※掲載写真についてはこちらをご覧ください。
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