はじめに

写真は良いのに売れない…その理由は「タグ」かもしれません

「構図もきれいだし、露出もバッチリ。でも全然売れない…」
そんな風に感じたことはありませんか?

ストックフォトでは、「見つけてもらうためのタグ(キーワード)」がとても重要です。
今回は、風景写真を売るために必須のタグの考え方と、初心者がやりがちな失敗を紹介します。

売れない写真にありがちなタグの特徴

ありがちなタグ:
「風景」「空」「自然」「山」「海」
→ 抽象的すぎて、検索結果に埋もれてしまう

NG例:
「田舎」「静けさ」「和風」など主観的なワードだけ
→ 利用者が入力するとは限らない。具体的な情報が足りない

売れるタグは「場所」「季節」「要素」の3点セット

具体的なタグの付け方:

  • 地名(例:愛媛県、宇和島市、遊子)
  • 季節(例:秋、10月、秋晴れ、紅葉前)
  • 要素(例:段畑、漁港、青空、船、湾、棚田)

ワンポイント:
検索されやすい順は「地名>季節>構成要素」。まずは地名を必ず入れること!

使われるシーンを意識したタグも重要

タグに利用目的を想定したワードを追加するのも効果的です。

例:

  • 「観光パンフレット」
  • 「地域活性化」
  • 「移住促進」
  • 「地方創生」
  • 「日本の風景」

ワンポイント:
制作側の立場で「どう使われるか」を想像して付けてみましょう。

Adobe Stock、PIXTAなど各社の「自動タグ」任せにしすぎない

Adobe StockやPIXTAなどには、自動でタグを生成してくれる機能がありますが、自動タグだけでは不十分なことが多いです。
誤ったジャンルが含まれたり、抽象的な表現に偏っていたりと、「使う人目線」で見直す必要があります。

  • できるだけ手動でタグを見直し、細かく調整しましょう。
    特に日本語環境では、地名や季節、構成要素などを具体的に追加していくことが、検索ヒットにつながります。

実例紹介|売れた風景写真のタグ例

実際に売れた風景写真の例:遊子水荷浦 養殖筏(愛媛)
登録タグの一部(抜粋):遊子水荷浦, 養殖筏, 海, 宇和島湾, 青空, 漁船, 日本の風景, 漁業, 静かな海

ワンポイント:
特徴や場所を細かく入れることで、用途を想像できるタグ群にしましょう。

まとめ

タグは“検索されるための武器”。丁寧に向き合うことで差がつきます!

ストックフォトで売れるためには、写真の魅力だけでなく「見つけてもらえる工夫」が必要です。

風景写真は競合も多いですが、タグをしっかり整えることで検索上位に出やすくなり、ダウンロードされる確率が大きく上がります。

追記1:投稿前に使える!風景写真タグのチェックリスト

ストックフォトの投稿前、以下のポイントをチェックすることで、“検索されやすい写真”に仕上げることができます

  1. 基本情報

⬜︎ 撮影地(都道府県・市町村)
⬜︎ 日本・アジアなどの国・地域名(英語も含めて)
⬜︎ 地形・自然の要素(山、海、川、棚田、港 など)

  1. 季節・気候

⬜︎ 季節ワード(春、秋、紅葉、雪景色 など)
⬜︎ 天気・空の状態(快晴、青空、曇天、朝焼け、夕景)

  1. 利用シーンを意識したワード

⬜︎ 観光・旅行ワード(観光地、観光名所、旅行パンフレット)
⬜︎ 地域振興・移住系(地方創生、田舎暮らし、地域活性化)
⬜︎ 汎用用途(背景素材、自然背景、テキストスペースあり)

  1. 表記の工夫

⬜︎ 同義語や関連語も追加(例:棚田/段々畑/テラスライス)
⬜︎ ローマ字表記(例:kyoto, tokyo)は基本的に不要

追記2:タグメモを作っておくと投稿が楽に!

私自身、売れている写真のタグを記録しておき、テーマ別(街並み、港、棚田など)に整理しています。
そこに「日本」「関東」「静岡県」など地域ワードもセットで入れておき、投稿時にコピペすることで効率よく最適なタグ付けができています。

おすすめのタグ整理法:

  • Googleスプレッドシートやメモアプリでタグリストを作成
  • 「地域別」「テーマ別」「季節別」に分けてメモやテキストで保存
  • よく使う表現はテンプレート化

※掲載写真についてはこちらをご覧ください。

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