ストックフォトで写真を販売してみたいけれど、何から始めたらいいかわからない…そんな方へ。
本記事では、これからストックフォトコントリビューターとして活動を始めたい初心者向けに、必要な準備や登録手順、写真の投稿方法などをわかりやすく解説します。
写真の知識がなくても、スマホでも始められるので、ぜひ一歩踏み出してみましょう!
1. ストックフォトとは?
ストックフォトの基本的な仕組み
ストックフォトとは、写真やイラストをストックフォトサイトに投稿し、必要とする人が購入すると報酬が得られる仕組みのことです。写真AC、Adobe Stock、PIXTA、Shutterstock などのストックフォトサイトでは、企業やデザイナー、ブロガーなどが素材を探しており、購入された回数に応じて収益が発生します。
ストックフォトで収益を得る方法(ロイヤリティの仕組み)
ストックフォトで収益を得るためには、ストックフォトサイトに写真やイラストを投稿し、ユーザーにダウンロード・購入されることでロイヤリティ(報酬)が発生します。報酬の計算方法はサイトによって異なりますが、大きく分けて「定額制(サブスクリプション)」と「単品販売(オンデマンド購入)」の2種類があります。
① 定額制(サブスクリプション)
多くのストックフォトサイトでは、ユーザーが月額料金を支払って、一定の枚数までダウンロードできるプランを提供しています。
この場合、クリエイターに支払われるロイヤリティは1ダウンロードあたり数円~数百円程度と低めですが、定額制は利用者が多いため、たくさんダウンロードされることで収益を積み上げることが可能です。
定額制の報酬の一例(目安)
- Adobe Stock : 数円〜数十円/ダウンロード
- PIXTA : 数円〜数十円/ダウンロード
- Shutterstock : 数円〜数十円/ダウンロード
ポイント
定額制のサイトでは「使いやすい写真・イラスト」が売れやすい傾向があります。シンプルな背景素材や、汎用的なシーンの写真が特に人気です。
①単品販売(オンデマンド購入)
単品販売(オンデマンド購入)では、1枚ごとに直接購入される方式です。購入価格は数百円~数千円と高めで、その一部がクリエイターの報酬になります。
単品販売の報酬の一例(目安)
- Adobe Stock : 約30~60%(1枚あたり300円~2,000円の報酬も可能)
- PIXTA : 約22~42%(価格に応じて変動)
- Shutterstock : 約15~40%(購入者の会員プランにより変動)
ポイント
単品販売では「クオリティの高い作品」「専門性の高い写真・イラスト」が売れやすいです。特にビジネスシーンやライフスタイル写真、独自性のあるイラストが人気です。
収益を最大化するコツ
ストックフォトで収益を増やすには、以下の3つのポイントが重要です。
① 複数のストックフォトサイトに投稿する
同じ写真・イラストを複数のサイトで販売することで、収益のチャンスを広げることができます。(※一部サイトでは「独占販売」もあるので注意)
② 定額制と単品販売のバランスを考える
「よく売れる汎用的な素材」は定額制、「高品質・専門的な作品」は単品販売向きという特性を活かして投稿するのがコツです。
③ トレンドやニーズをリサーチする
どんな写真やイラストが求められているかを調べ、需要の高いジャンルに挑戦することで、ダウンロード数を増やすことができます。
ストックフォトのメリット
- 一度投稿すれば、何度でも販売される
- 世界中の人が購入するので、継続的な収益が期待できる
- 副業としてスキマ時間にできる
ストックフォトは、一度投稿した写真やイラストが長期間にわたって販売され続ける「ストック型の収益モデル」です。すぐに大きく稼ぐのは難しいですが、コツコツ投稿を続ければ、収益につながります。
まとめ
ストックフォトの収益は、「定額制の積み上げ」+「単品販売の高単価報酬」で成り立っています。コツコツ投稿を続けることで、継続的な収益を得ることが可能です。まずは、10~50枚ほどアップロードし、どのサイトでどんな作品が売れるかを試してみましょう!
2. ストックフォトを始める準備
ストックフォトを始めるには、最低限の機材と基本的な知識が必要です。ここでは、必要な道具・売れやすいジャンル・注意すべきポイントを紹介します。
必要なもの
ストックフォトは、プロのカメラ機材がなくても始められます。スマホでも十分なクオリティの写真が撮れるため、まずは手持ちの機材で始めてみましょう。
カメラ(またはスマホ)
- 一眼レフ・ミラーレスカメラが理想ですが、最近のスマホでもOK
- RAW撮影できると編集の自由度が上がる
PC(またはタブレット)
- 画像の編集やキーワード入力に使用
- ストックフォトサイトへのアップロードもPCのほうが作業しやすい
画像編集ソフト
- Adobe Lightroom/Photoshop(有料):本格的な編集向け
- GIMP/Canva(無料):簡単な編集なら無料ソフトでもOK
初心者向けのおすすめ撮影ジャンル(売れやすいもの)
初心者がストックフォトを始めるなら、需要の高いジャンルを狙うのがコツです。以下のようなテーマは、企業や個人のブログ、広告などでよく使われます。
- ビジネス・オフィス系(会議、PC作業、握手シーン など)
- ライフスタイル(日常のシーン、買い物、料理 など)
- フード・飲み物(カフェ、料理、食材 など)
- 背景・テクスチャ(木目、布、シンプルな壁紙 など)
- 抽象的なコンセプト(成功、成長、挑戦 などを表す写真 など)
ポイント
「特定のシチュエーション」よりも、「汎用的に使える写真」のほうが売れやすい傾向があります。例えば、シンプルな背景素材やテーマのある風景の写真は、さまざまな用途で活用されやすいです。
著作権や商標に注意!(人物・ブランドロゴなどの注意点)
ストックフォトでは、著作権や商標のルールを守ることが重要です。審査でリジェクトされる原因にならないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ブランドロゴや商品名が写り込んでいる
AppleやNikeなどのロゴが入った画像はNG(ボカシ加工すればOK) - 人物が写っているのに「モデルリリース(肖像権の許可)」がない
人物が写っている写真は、被写体本人の許可(モデルリリース)が必要 - 建物やアート作品にも著作権がある
有名な建築物(東京タワー、エッフェル塔の夜景など)は商用利用NGの場合あり
ポイント
初心者は、「ロゴや人物が写っていない写真」から始めるのが安全です。例えば、風景写真や食べ物の写真なら、著作権の問題を気にせず投稿しやすいです。
まとめ
ストックフォトを始めるためには、基本的な機材と正しい知識が必要です。特に、売れやすいジャンルを選び、著作権ルールを守ることが成功のカギになります。まずは身近なものを撮影し、少しずつ投稿を始めてみましょう!
3. 投稿するサイトを選ぶ
ストックフォトを始める際に重要なのが、どのストックフォトサイトに投稿するかということです。サイトによって審査の厳しさや売れやすさが異なるため、自分に合ったサイトを選びましょう。
初心者向けおすすめストックフォトサイト
初心者でも始めやすく、人気のあるストックフォトサイトを紹介します。
- Adobe Stock
世界的に有名で単品販売の報酬が高い。審査はやや厳しい。 - PIXTA
日本市場向けで定額制ダウンロードがあります。 - Shutterstock
世界中のクリエイターが利用し、定額制+単品販売がある。審査はやや厳しい。 - 写真AC
日本の無料素材サイト、ダウンロード数に応じた報酬。 - 123RF
海外向け、報酬単価はやや低め。
それぞれのサイトの特徴や違い
ストックフォトサイトには、それぞれ特徴があります。どのサイトを選ぶかは、自分のスタイルや目指す収益モデルによって決めるのがおすすめです。
Adobe Stock(単品販売の報酬が高い)
- 世界的に人気のストックフォトサイト
- 単品販売が多く、1回の報酬が高め
- ただし、審査がやや厳しく、クオリティが求められる
- しっかり編集した高品質な写真・ベクター素材向き
PIXTA(日本市場向け、定額制が強い)
- 日本のストックフォトサイトで、日本人向けの素材が売れやすい
- 定額制のダウンロードが多く、安定した売上が期待できる
- ローカルなニーズ(和風素材、ビジネスシーン、日本の食文化など)に強い
写真AC(初心者向け、日本国内向け)
- 無料ダウンロード型のサイト(広告収入による分配方式)
- 1回の報酬は低いが、大量にダウンロードされると積み上げ型で稼げる
- 初心者が練習として投稿しやすい
123RF(海外向け、競争はやや少なめ)
- Shutterstockほど有名ではないが、海外ユーザー向けのサイト
- 報酬単価はやや低めだが、競争率が低いため売れる可能性がある
複数サイトに投稿してOK!(1つに絞る必要はない)
ストックフォトサイトは、1つに絞る必要はありません!
むしろ、複数のサイトに投稿することで売上を最大化できます。
例えば…
・ 「Adobe Stock」+「Shutterstock」+「PIXTA」 → バランスよく販売できる
・ 「写真AC」+「PIXTA」 → 日本市場向けに強い
・ 「Shutterstock」+「123RF」 → 海外向けに売れるチャンスを増やす
ポイント
独占契約を結ばない限り、同じ写真を複数のサイトで販売OK
サイトごとに売れやすいジャンルが違うので、相性を見ながら投稿するのがおすすめ
まとめ
初心者は、まず「Adobe Stock」「PIXTA」「Shutterstock」などの売れやすいサイトから始めるのがオススメです。投稿に慣れてきたら、複数のサイトに展開して収益の幅を広げるのがポイント!
まずは1つのサイトに10〜50枚投稿してみて、感覚をつかんでみましょう!
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4. 売れるためのコツと今後の進め方
ストックフォトで売れるようになるためには、投稿するだけではなく、戦略的に進めることが大切です。ここでは、売れるためのコツと今後の進め方について解説します。
最初の10枚を投稿してみよう!
ストックフォトを始めたばかりの頃は、最初の10枚を目安に投稿してみましょう。数枚で結果を求めるのは難しいですが、投稿数が多ければ多いほど、チャンスが広がります。
バリエーションを持たせる
最初に投稿する10枚は、テーマを絞りつつも、いろんな角度やシチュエーションで撮影したものをアップロードしましょう。例えば、ビジネス系の写真を撮影する場合、「会議」「PC作業」「オフィスの風景」などバリエーションを持たせると、ユーザーに選ばれやすくなります。
品質重視
最初の投稿が評価されると、その後もより多くのダウンロードが見込めるので、クオリティは最も重要です。最初は少し手間がかかるかもしれませんが、しっかりと編集や加工をして、清潔感のある写真を選びましょう。
審査に落ちても気にしない(リジェクトの対処法)
ストックフォトサイトでは、審査に落ちることもあります。特に初心者のうちはリジェクトされることが多いですが、それは成長の一環です。重要なのは、落ち込まずに次に活かすことです。
リジェクトされる理由
- 画質が不十分(ぼけている、ピンボケ、ノイズが多い)
- 不適切なコンテンツ(著作権や商標に違反している、過度な加工がされている)
- 構図やテーマが不明確(何を伝えたいのかわかりにくい)
リジェクトへの対処法
- フィードバックを確認
審査後には、リジェクトされた理由が記載されていることがあるので、それを参考に改善します。 - 修正・再投稿
リジェクト理由に従い、写真を修正して再投稿しましょう。例えば、明るさを調整したり、構図を変えるなど。 - 他の素材を試す
最初に投稿したものがリジェクトされても、別のアングルやテーマを試すことも有効です。
定期的に投稿を続けることが大事
ストックフォトで成功するためには、継続的に投稿を続けることが最も重要です。最初は結果が出なくても、続けることで収益が安定していきます。
定期的な投稿が大事な理由
- サイト内での露出が増える
定期的に新しい写真を投稿することで、サイト内での露出が増え、より多くのダウンロードを得るチャンスが広がります。 - 投稿数が多いほど、売れる確率が高まる
1つの写真だけでは売れないことが多いため、多くの素材を投稿することで売れるチャンスが増えます。例えば、人気のあるカテゴリに何度も投稿することで、徐々に目を引く素材を見つけてもらえます。 - 自分のスキルやスタイルが向上する
投稿を続けることで、自分の写真やイラストのクオリティが向上します。新たな撮影技術や編集技術を習得し、より売れる写真を作る力がつきます。
まとめ
ストックフォトで売れるためには、最初の10枚を投稿し、バリエーションを持たせることが大切です。また、審査に落ちても気にせず、改善を繰り返しながら投稿を続けることが成功への近道です。定期的に投稿することで、だんだんと売れやすい素材が見つかり、安定した収益を得ることができます。
継続は力なり!毎月少しずつでも投稿を続け、成果を積み上げていきましょう!